コーナーケース箱の果て
2022年3月31日 ルール考察ご無沙汰しております。
DN終了に寄せて、告知を兼ねて簡単にご挨拶いたします。
思えば、レガシーを始めたのに合わせて、地元のコミュニティに参加する一助として始めたのでした。
振り返ると、様々なことが書いてありますね。
地雷デッキ、大会への参加記、雑文。
こちらでははっきりとは書いていませんでしたが、自分が公認ジャッジになってからは、ルールに関する言及が有意に増えましたね。
ジャッジとしてGPもといMFに参加するようになり、意識の高まりもありましたので、トーナメントルールに関することも書いていました。
さらなるルールへの探求を求めて、流行り病の直前〜流行り始めごろまで、コーナーケース箱の活動も行っておりました。
とはいえ、プライベートが急激に忙しくなり、ここ一年半は全くログインすらしておりませんでした。
回答を待たれていた方には申し訳なく思っています。
ともあれ、ここまで来れたのは支えてくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
今後のコーナーケース箱ですが、私の弟子であるVtuber、重箱まんじゅが活動を引き継ぎます。
重箱まんじゅ | https://note.com/mandshuricaguru
相変わらず超多忙ゆえ筆不精ですし、この子もしばらく動いていませんが、どうか気長にお待ちいただければと思います。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。
DN終了に寄せて、告知を兼ねて簡単にご挨拶いたします。
思えば、レガシーを始めたのに合わせて、地元のコミュニティに参加する一助として始めたのでした。
振り返ると、様々なことが書いてありますね。
地雷デッキ、大会への参加記、雑文。
こちらでははっきりとは書いていませんでしたが、自分が公認ジャッジになってからは、ルールに関する言及が有意に増えましたね。
ジャッジとしてGPもといMFに参加するようになり、意識の高まりもありましたので、トーナメントルールに関することも書いていました。
さらなるルールへの探求を求めて、流行り病の直前〜流行り始めごろまで、コーナーケース箱の活動も行っておりました。
とはいえ、プライベートが急激に忙しくなり、ここ一年半は全くログインすらしておりませんでした。
回答を待たれていた方には申し訳なく思っています。
ともあれ、ここまで来れたのは支えてくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
今後のコーナーケース箱ですが、私の弟子であるVtuber、重箱まんじゅが活動を引き継ぎます。
重箱まんじゅ | https://note.com/mandshuricaguru
相変わらず超多忙ゆえ筆不精ですし、この子もしばらく動いていませんが、どうか気長にお待ちいただければと思います。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。
コーナーケース箱 その16
2020年10月26日 ルール考察ご無沙汰しております。
またもや3ヶ月ぶりのコーナーケース箱です。
私事などで色々忙しく、更新が遅くなり申し訳ありません。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
関係するルールを引用します。
質問の状況では、《荒廃鋼の巨像》を唱えるためのコストの支払いにおいて、適正に支払うことができなくなったため、処理を巻き戻します。
基本的には、マナ能力を含めて呪文を唱えるために行った行動はすべて巻き戻されます。ただし、「他の、取り消されないマナ能力に消費されたのでない限り、」とあるように、「プレイヤーは、ライブラリーへのカードの移動、ライブラリーからスタック以外へのカードの移動、ライブラリーの切り直し、ライブラリーのカードの公開を伴う行動」とそれを含むマナ能力は巻き戻すことができません。
《彩色の宝球》のマナ能力は「ライブラリーからスタック以外へのカードの移動」を含みますので、巻き戻すことができません。したがって、《猿人の指導霊》のうち《彩色の宝球》に使われた赤マナを生み出した1枚は巻き戻りません。追放されたままとなります。(3枚のうちどれを追放したままとするか、については、厳密にはそれら3枚は違うタイミングで追放された違うカードですが、実務上で「何番目に起動のため追放されたか」を区別する必要はないと考えます。)
そして、《荒廃鋼の巨像》は手札から唱えられ、その処理が巻き戻されたため、手札へ戻ります。
さて、ここまで《死者の鏡》について触れてきませんでしたが、それはこの状況において《死者の鏡》が特別な扱いをしないためです。
質問の状況において《死者の鏡》は「ライブラリーへのカードの移動、ライブラリーからスタック以外へのカードの移動、ライブラリーの切り直し」を含む行動を起こさせました。したがって、《死者の鏡》によって影響された墓地・手札・戦場(・ライフ)は巻き戻されません。墓地と戦場は空になり、手札は7枚になり、ライフは20点になります。それだけです。
この質問は前回の「呪文を唱える手順の中で敗北した場合」と関連していますが、前回同様に「イベントが置換された場合、そのイベントは起こったことにならない」というルールを再度思い起こしてもらわなければなりません。
「敗北する」というイベントを「敗北する場合、代わりに~~する」という置換効果が置換したので、敗北することによって起こることは一切起こりません。
はい。トークンのカード名は、特に書かれていない限りそのサブタイプと同一です(111.4)。カード名が同じパーマネントは、それが他に持つ特性の一切に関わらず、「同じ名前を持つかどうか」は常にYesです。
メインゲームの状況起因処理は、サブゲームの実行中には一切チェックされません。何故なら、メインゲームは《Shahrazad》(より一般的には、銀枠を含むサブゲームを開始させる呪文や能力)の解決中だからです。
したがって、
1.メインゲームに復帰し、《Shahrazad》の解決が終了したあと、次の状況起因処理で敗北します。
2.厳密にはサブゲームの終了時ではなく1.の時点で敗北しますので、《Shahrazad》の解決中にプレイヤーBのライフは0になり、次の状況起因処理を迎える際には双方のプレイヤーが敗北する条件を満たしています。つまり両プレイヤーは同時に敗北します。
3.仮定が成り立たないため回答しません。
以上、いかがでしたでしょうか。
この活動に飽きたわけでは全く無いので、これからも気長に返信を待ちつつ隅っこをつつく質問を投げていただければと思います。
またもや3ヶ月ぶりのコーナーケース箱です。
私事などで色々忙しく、更新が遅くなり申し訳ありません。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
自身が《禁忌の墓所》《死者の鏡》《彩色の宝球》のみをコントロールしており、自身の墓地が一枚もない状態で手札から《荒廃鋼の巨像》を唱えようとしたとき、マナ能力の起動が許可された段階(601.2g)でまず《猿人の指導霊》3枚を手札から追放し赤3マナを捻出したのち1マナを《彩色の宝球》を起動し青マナに変換しようとしました。その際まず《彩色の宝球》が《禁忌の墓所》の能力にによって追放され、マナ能力上のドローが《禁忌の墓所》の能力によって置換され、手札に戻すカードがないため置換された能力上で敗北し、さらにその敗北が《死者の鏡》によって置換され、自身の墓地と手札と場とライフがリフレッシュされました。その後601.2hの段階で《荒廃鋼の巨像》を唱えるのに必要なコスト(具体的にはマナ)が足りなくなった場合、追放された《猿人の指導霊》は手札に戻りますか?
また唱えている最中であった《荒廃鋼の巨像》は手札に戻りますか?
関係するルールを引用します。
723.1. プレイヤーが何か不正な処理をしたり、適正に終了することができない処理を始めたりした場合、その処理全体が巻き戻され、すでに行われた支払いは取り消される。取り消される処理の結果として、能力が誘発したり効果が適用されたりすることはない。その処理が呪文を唱えることであった場合、呪文はそれがもとあった領域に戻る。各プレイヤーは、不正なプレイを行なう間にそのプレイヤーが起動した適正なマナ能力も、それまたはそれによる誘発型マナ能力によって生み出されたマナが、他の、取り消されないマナ能力に消費されたのでない限り、取り消すことができる。プレイヤーは、ライブラリーへのカードの移動、ライブラリーからスタック以外へのカードの移動、ライブラリーの切り直し、ライブラリーのカードの公開を伴う行動を取り消すことはできない。
質問の状況では、《荒廃鋼の巨像》を唱えるためのコストの支払いにおいて、適正に支払うことができなくなったため、処理を巻き戻します。
基本的には、マナ能力を含めて呪文を唱えるために行った行動はすべて巻き戻されます。ただし、「他の、取り消されないマナ能力に消費されたのでない限り、」とあるように、「プレイヤーは、ライブラリーへのカードの移動、ライブラリーからスタック以外へのカードの移動、ライブラリーの切り直し、ライブラリーのカードの公開を伴う行動」とそれを含むマナ能力は巻き戻すことができません。
《彩色の宝球》のマナ能力は「ライブラリーからスタック以外へのカードの移動」を含みますので、巻き戻すことができません。したがって、《猿人の指導霊》のうち《彩色の宝球》に使われた赤マナを生み出した1枚は巻き戻りません。追放されたままとなります。(3枚のうちどれを追放したままとするか、については、厳密にはそれら3枚は違うタイミングで追放された違うカードですが、実務上で「何番目に起動のため追放されたか」を区別する必要はないと考えます。)
そして、《荒廃鋼の巨像》は手札から唱えられ、その処理が巻き戻されたため、手札へ戻ります。
さて、ここまで《死者の鏡》について触れてきませんでしたが、それはこの状況において《死者の鏡》が特別な扱いをしないためです。
質問の状況において《死者の鏡》は「ライブラリーへのカードの移動、ライブラリーからスタック以外へのカードの移動、ライブラリーの切り直し」を含む行動を起こさせました。したがって、《死者の鏡》によって影響された墓地・手札・戦場(・ライフ)は巻き戻されません。墓地と戦場は空になり、手札は7枚になり、ライフは20点になります。それだけです。
この質問は前回の「呪文を唱える手順の中で敗北した場合」と関連していますが、前回同様に「イベントが置換された場合、そのイベントは起こったことにならない」というルールを再度思い起こしてもらわなければなりません。
「敗北する」というイベントを「敗北する場合、代わりに~~する」という置換効果が置換したので、敗北することによって起こることは一切起こりません。
なんらかの方法でクリーチャータイプがスケルトン/Skeleton・射手/Archer(クリーチャータイプの前後は記載の順)のクリーチャートークンを生成した場合、戦場にあるそのトークンは《骸骨射手/Skeleton Archer》と同名クリーチャーであるとして扱われますか?
はい。トークンのカード名は、特に書かれていない限りそのサブタイプと同一です(111.4)。カード名が同じパーマネントは、それが他に持つ特性の一切に関わらず、「同じ名前を持つかどうか」は常にYesです。
プレイヤーAはライフが負で「白金の天使」を戦場にコントロールしています。
この状態で「Shahrazad」の効果でサブゲームに入ったあと、プレイヤーAは「生ける願い」を用いてメインゲームの戦場にいる「白金の天使」を手札に加えました。
このとき、
1. プレイヤーAはいつメインゲームで敗北しますか?
2. 1.でプレイヤーAがサブゲーム終了時に敗北するとします。このとき対戦相手のプレイヤーBのライフがメインゲームで1でサブゲームに負けたとすると、プレイヤーAとBは同時に敗北して引き分けになりますか?
3. 1.でプレイヤーAが即時に敗北するとします。また、多人数戦であるとします。このとき、サブゲームはプレイヤーAが敗北したあとも続くでしょうか? 終了する場合その他のプレイヤーは勝利できなかったことになりライフの半分を失うでしょうか?
メインゲームの状況起因処理は、サブゲームの実行中には一切チェックされません。何故なら、メインゲームは《Shahrazad》(より一般的には、銀枠を含むサブゲームを開始させる呪文や能力)の解決中だからです。
したがって、
1.メインゲームに復帰し、《Shahrazad》の解決が終了したあと、次の状況起因処理で敗北します。
2.厳密にはサブゲームの終了時ではなく1.の時点で敗北しますので、《Shahrazad》の解決中にプレイヤーBのライフは0になり、次の状況起因処理を迎える際には双方のプレイヤーが敗北する条件を満たしています。つまり両プレイヤーは同時に敗北します。
3.仮定が成り立たないため回答しません。
以上、いかがでしたでしょうか。
この活動に飽きたわけでは全く無いので、これからも気長に返信を待ちつつ隅っこをつつく質問を投げていただければと思います。
【大会告知】第3回ハコスミ杯in晴れる屋仙台店(レガシー)
2020年8月3日 大会告知前回は多数の方にご参加いただき、大変ありがとうございました。
第3回を開催します。今回も引き続き晴れる屋さんでの開催です。
告知が遅くなり申し訳ありません。皆様のご参加をお待ちしております。
以下大会概要
第3回ハコスミ杯in晴れる屋仙台店
フォーマット:レガシー
場所:晴れる屋仙台店
日時:8/22(土) 13:00~(受付12:30~13:00)
参加費:1000円
定員:30名
ルール適用度:一般
主催:りょみたか
協力:晴れる屋仙台店
主催より上位入賞者へシングルカードを進呈いたします。
https://www.hareruyamtg.com/ja/events/113875/detail
よろしくお願いいたします。
第3回を開催します。今回も引き続き晴れる屋さんでの開催です。
告知が遅くなり申し訳ありません。皆様のご参加をお待ちしております。
以下大会概要
第3回ハコスミ杯in晴れる屋仙台店
フォーマット:レガシー
場所:晴れる屋仙台店
日時:8/22(土) 13:00~(受付12:30~13:00)
参加費:1000円
定員:30名
ルール適用度:一般
主催:りょみたか
協力:晴れる屋仙台店
主催より上位入賞者へシングルカードを進呈いたします。
https://www.hareruyamtg.com/ja/events/113875/detail
よろしくお願いいたします。
コーナーケース箱 その15
2020年8月3日 ルール考察やっと梅雨が明けました。
3ヶ月ぶりのコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
起動を完了できます。
呪文を唱えたり起動型能力を起動したりする手順において、それが適正かどうかの確認は、手順を始める直前(601.3)と手順の途中(601.2e)でそれぞれ行われます。
質問の状況で《ルートワラ》の能力を失うのは601.2gであり、601.2eのあとです。いったん手順が適正であることが確認されれば、(601.2hの支払いが完了できさえすれば)その後に起こったことによって手順全体が影響されることはありません。
質問の回答としては「具体的な例によって答えが変わる」としかできませんが、あえて普遍的な回答をするとすれば、「敗北することを置換されたのであれば、一瞬も敗北していないので、敗北することによって起こることは起こらない」です。
挙げていただいた事例では、そもそも「呪文を唱える最中に敗北し」ません。空のライブラリーからカードを引こうとして敗北するのは次回の状況起因処理であり、呪文の解決中に状況起因処理はチェックされないためです(704.4)。
したがって、《死者の鏡》の置換効果がはたらく時点では、《樫の力》は既にスタック上で解決を待っている状態であり、さらに《死者の鏡》はスタックには影響しないため、そのままスタック上にとどまります。解決の際に、対象としていた《灰色熊》がいなくなっているため、解決されず墓地に行くでしょう。
以上2問、いかがでしたでしょうか。
引き続き様々なコーナーケースを募集しております。
3ヶ月ぶりのコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
自身が《技を借りる者》、召喚酔いの解けた《ミリキン人形》をコントロールしており、《技を借りる者》の能力で公開されているデッキトップは《ルートワラ》です。このターン一度も《技を借りる者》由来の《ルートワラ》の能力は起動しておらず、このターン使用できる(産み出すことのできる)マナは緑一マナとミリキン由来の無色一マナのみであると仮定します。
このときデッキトップの《ルートワラ》の能力を《技を借りる者》が起動しようとした際、起動する過程において(CR601.2gにおいて)《ミリキン人形》の能力によって無色マナを捻出し、結果起動し終える前に《技を借りる者》が《ルートワラ》の能力を失った場合、この能力を起動し終えることはできますか?
(起動し終える前に由来する能力が消えた場合、起動を完了することはできますか?という意図の質問です)
起動を完了できます。
呪文を唱えたり起動型能力を起動したりする手順において、それが適正かどうかの確認は、手順を始める直前(601.3)と手順の途中(601.2e)でそれぞれ行われます。
質問の状況で《ルートワラ》の能力を失うのは601.2gであり、601.2eのあとです。いったん手順が適正であることが確認されれば、(601.2hの支払いが完了できさえすれば)その後に起こったことによって手順全体が影響されることはありません。
呪文を唱える最中に敗北し、その敗北が置換され結果的にゲームが続けられたとき、唱えていた呪文はどうなりますか?(Y/Nで答えられない曖昧な質問で申し訳ありませんが、「どうなりますか?」の例としては「支払うためのコストが足りない場合巻き戻され呪文は手札に戻る(X:あるいは巻き戻されず墓地に置かれるあるいは追放される)」「対象が消えた場合唱え終えられないため手札に戻る(Xに同じ)」「コストが十全に存在しかつ対象が存在する(あるいはもとから対象をとる呪文ではない)場合、呪文は問題なく置換後に唱え終えられる」などを想定しています)
(なお事例としてはライブラリーが0のプレイヤーが《死者の鏡》をコントロールしているとき、《樫の力》を自身がオーナーである《灰色熊》を対象に唱え始め、CR601.2gの時点で《彩色の宝球》のマナ能力を起動した、などの例を考えています)
質問の回答としては「具体的な例によって答えが変わる」としかできませんが、あえて普遍的な回答をするとすれば、「敗北することを置換されたのであれば、一瞬も敗北していないので、敗北することによって起こることは起こらない」です。
挙げていただいた事例では、そもそも「呪文を唱える最中に敗北し」ません。空のライブラリーからカードを引こうとして敗北するのは次回の状況起因処理であり、呪文の解決中に状況起因処理はチェックされないためです(704.4)。
したがって、《死者の鏡》の置換効果がはたらく時点では、《樫の力》は既にスタック上で解決を待っている状態であり、さらに《死者の鏡》はスタックには影響しないため、そのままスタック上にとどまります。解決の際に、対象としていた《灰色熊》がいなくなっているため、解決されず墓地に行くでしょう。
以上2問、いかがでしたでしょうか。
引き続き様々なコーナーケースを募集しております。
【大会告知】第2回ハコスミ杯in晴れる屋(レガシー)
2020年6月29日 大会告知第2回を開催します。今回は晴れる屋さんでの開催です。皆様のご参加をお待ちしております。
以下大会概要
第2回ハコスミ杯in晴れる屋
フォーマット:レガシー
場所:晴れる屋仙台店
日時:7/19(日) 13:00~(受付12:30~13:00)
参加費:1000円
ルール適用度:一般
主催:りょみたか
協力:晴れる屋仙台店
主催より上位入賞者へシングルカードを進呈いたします。
https://www.hareruyamtg.com/ja/events/110845/detail
よろしくお願いいたします。
以下大会概要
第2回ハコスミ杯in晴れる屋
フォーマット:レガシー
場所:晴れる屋仙台店
日時:7/19(日) 13:00~(受付12:30~13:00)
参加費:1000円
ルール適用度:一般
主催:りょみたか
協力:晴れる屋仙台店
主催より上位入賞者へシングルカードを進呈いたします。
https://www.hareruyamtg.com/ja/events/110845/detail
よろしくお願いいたします。
コーナーケース箱 その14
2020年5月7日 ルール考察 コメント (3)ご無沙汰しております。
質問が貯まっておりましたが、私事も落ち着いたところで、久々に投稿しようと思います。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
以前のガイドラインでは(一部を除く)MTRに抵触する質問には回答しない、としていましたが、この質問については答えが一意に定まるので回答します。ガイドラインはちょっと変更しました。
回答は、REL競技・プロにおいてはYes、REL一般においてはNoです。
手札の枚数は類推情報(MTR4.1)に該当します。
REL競技・プロにおいては、類推情報について回答する義務はありません。REL一般では、類推情報は共有情報として扱われますので、回答の義務があります。
CRが言っているのは、枚数の数え上げを拒否できないということです。相手が何枚手札を持っているか、提示させて数えることをCRが認めている、とわたしは考えました。
「回答の義務」がない場合にどう受け答えするとMTR4.1とIPG3.7に抵触するか、は範囲外なので答えません。
できます。CR720.4に次の記述があります。
できます。それらはサブゲームの外部にあります。
おっしゃるとおりで、CRとリリースノートに齟齬があります。
回答としては、CRに従えば先、リリースノートに従えば後です。これは一介のジャッジである私が、どちらが先、どちらが後、と決められるものではなく、単にお互いの記述が一致していないものです。
大会では、ヘッドジャッジの指示に従ってください。
以上、いかがでしたでしょうか。
相棒や変容など、劇的な変化がマジックに起こりました。
難しい質問はなんでも投げてください。
それではまた。
質問が貯まっておりましたが、私事も落ち着いたところで、久々に投稿しようと思います。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
CR402.3には「他のプレイヤーの手札を見ることはできないが、いつでもその枚数を数えることはできる。」とありますが、これはあくまで他のプレイヤーの手札を自身が数える権利があるだけで、他のプレイヤー側が手札の枚数を聞かれた際その枚数を正確に答える義務はない、ということでしょうか?
以前のガイドラインでは(一部を除く)MTRに抵触する質問には回答しない、としていましたが、この質問については答えが一意に定まるので回答します。ガイドラインはちょっと変更しました。
回答は、REL競技・プロにおいてはYes、REL一般においてはNoです。
手札の枚数は類推情報(MTR4.1)に該当します。
REL競技・プロにおいては、類推情報について回答する義務はありません。REL一般では、類推情報は共有情報として扱われますので、回答の義務があります。
CRが言っているのは、枚数の数え上げを拒否できないということです。相手が何枚手札を持っているか、提示させて数えることをCRが認めている、とわたしは考えました。
「回答の義務」がない場合にどう受け答えするとMTR4.1とIPG3.7に抵触するか、は範囲外なので答えません。
カードの能力によってサブゲームが開始された場合、メインゲームで用意していたサイドボードはサブゲームに使用できますか
できます。CR720.4に次の記述があります。
720.4. メインゲームにある全てのオブジェクトならびにメインゲームの外部にある全てのカードは、(特別にサブゲームに持ち込まれない限り)サブゲームの外部にあるものとして扱う。サブゲームに関係していないプレイヤーは、サブゲームの外部にあるものとして扱う。
メインゲームからサブゲームに移行した際、サブゲームのデッキとして再構成した束が条件を満たしていれば、それぞれ
「メインゲームのサイドボード」
「メインゲームの手札」
「メインゲームの戦場にある自身がオーナーであるパーマネント」
から相棒を公開できますか?
できます。それらはサブゲームの外部にあります。
各ゲームの先手後手の決定と相棒の公開はゲームを始める際どちらが先に行われますか?
(リリースノートと更新後のCRに齟齬があるように受け取ったため質問しました。なおこれらが問題になる実践例としては相棒を二種類以上サイドボードに入れた各種の条件を満たしたデッキを使用する際、対戦相手の相棒を見てからそのゲームで相棒として使用する相棒を決められるかどうか、などです)
おっしゃるとおりで、CRとリリースノートに齟齬があります。
回答としては、CRに従えば先、リリースノートに従えば後です。これは一介のジャッジである私が、どちらが先、どちらが後、と決められるものではなく、単にお互いの記述が一致していないものです。
大会では、ヘッドジャッジの指示に従ってください。
以上、いかがでしたでしょうか。
相棒や変容など、劇的な変化がマジックに起こりました。
難しい質問はなんでも投げてください。
それではまた。
【大会告知】第1回ハコスミ杯(レガシー)
2020年1月18日 大会告知開催します。急な告知となりましたが、皆様のご参加をお待ちしております。
以下大会概要
第1回ハコスミ杯
フォーマット:レガシー
場所:シーガル泉バイパス店
日時:2/11(火・祝) 11:00~
参加費:1000円
ルール適用度:一般
主催:りょみたか
協賛:シーガル泉バイパス店
https://twitter.com/Seagull_izumi/status/1218466767581769728?s=19
よろしくお願いいたします。
以下大会概要
第1回ハコスミ杯
フォーマット:レガシー
場所:シーガル泉バイパス店
日時:2/11(火・祝) 11:00~
参加費:1000円
ルール適用度:一般
主催:りょみたか
協賛:シーガル泉バイパス店
https://twitter.com/Seagull_izumi/status/1218466767581769728?s=19
よろしくお願いいたします。
コーナーケース箱 その13
2019年12月30日 ルール考察年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。
今年最後のコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
401.6に従うと、一瞬でも非公開になると新しいオブジェクトになると考えられます。
新しいオブジェクト由来の起動型能力を持つならば、それは過去に持っていた起動型能力の制限とは関係しなくなります。
翻って考えれば、非公開になりさえしなければ、能力を得る部分はそのオブジェクトを追い続けるでしょう。
以上を踏まえて答えますと、
①できません。それは公開されたままです。
②できません。①と差はありません。
③そもそも、「切り直しの間ライブラリートップ以外の場所に切り混ぜられていたが、切り直しの結果最終的にライブラリートップに戻ってきた」以外を意味しているのであれば、そもそも無作為化の要件を満たしません(位置が分かっているため)ので、前提が不適です。もし「切り直しの結果戻ってきた」を意味しているのであれば、それは新しいオブジェクトになっています。したがって起動できます。
(順番を無作為にする行為によって順番が保存されないのは無作為の定義上自明です。無作為化によって「ライブラリートップが存在しない」タイミングを経ているので、新しいオブジェクトとなるでしょう。)
④できます。明らかに順番が変わっていない場合でも、無作為化を行う間はライブラリートップが存在しないため(そうでないと物理的に切り直せませんし、論理的にも追いかけるべきものを正当に定める方法がありません)、新しいオブジェクトになると考えられます。
⑤できます。前のライブラリートップと同一でないのは、無作為の定義上明らかです。
⑥できます。④と同様です。
領域を移動したオブジェクトは、400.7に定められている例外を除いて記憶を失います。逆に考えると、領域に留まり続けている限り、記憶を持ち続けます。
①戻ります。戦場に戻す部分が失敗するだけで、残りの部分は行われます。
②そのようになります。
③追放されます。
④能力を得るでしょう。墓地で能力を持っていますので、魂剥ぎで参照できます。
⑤戻ります。直接追放領域へ移動していますので、400.7hで見つけられます。それは記憶を持っています。
タップ状態で出ます(614.12)。以前の「私の」回答は修正します。
戦場で取るであろう特性を見るにあたって、文章変更効果も「そのパーマネント自身の常在型能力からの継続的効果でそのパーマネントが戦場に存在するようになった後で適用されることになるもの」に該当すると考えられます。
#くれぐれも、この回答を根拠としてMTG質問箱さんを問いただすことなど無いようにお願いします。
#単に問い合わせることを私は制限しませんが、あちらがどう受けとるかについてまで私は責任を持ちません。
結論としては唱えられません。
《正気泥棒》のオラクルは次の通りです。
英語の表現の話になりますが、後半の"that card"が指しているのは"one of them"であって"the rest"ではないと読めます。残りのカードが追放されたかどうかは見ていないでしょう。
以上、いかがでしたでしょうか。
今年でコーナーケース箱は無事1周年を迎えられました。
沢山の興味深いコーナーケースを提供していただき、感謝の念に堪えません。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
それでは、よいお年をお迎えください。
今年最後のコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
自身は《技を借りる者》をコントロールしており、その能力によって公開されている自身のライブラリートップは《ルートワラ》です。マナは十分にあり、既にこのターン《技を借りるもの》は現在公開されている《ルートワラ》の起動型能力を一度起動しています。この時
①《時間の把握》を唱え、その解決時の処理によってライブラリーの一番上から二番目のカードを手札に加え、三番目のカードをライブラリーボトムに送り、公開されていた一番上の《ルートワラ》をライブラリーの一番上に起きました。その後、《技を借りる者》は《ルートワラ》の能力を起動することができますか?
② ①の場合において残りのライブラリーが二枚であり、二番目のカードを手札に加え、一番上の《ルートワラ》をライブラリーボトムに置きました(この時点でライブラリーは一枚です)。その後、《技を借りる者》は《ルートワラ》の能力を起動することができますか?
③なんらかの能力によって、ライブラリーをシャッフルすることになりました。ライブラリーをシャッフルする際、偶然にも完全なる無作為化を行った結果としてライブラリートップの《ルートワラ》がライブラリートップを離れることなくシャッフルが終了しました。その後、《技を借りる者》は《ルートワラ》の能力を起動することができますか?
④なんらかの能力によって、ライブラリーをシャッフルすることになりました。この時ライブラリーが一枚(公開されている《ルートワラ》)しか存在しなかった場合、シャッフル後《技を借りる者》は《ルートワラ》の能力を起動することができますか?
⑤残りライブラリーが《ルートワラ》を含めて五枚の時、自身が《エルフの再生者》を戦場に出し、その誘発型能力によって残ったライブラリー五枚すべてを見ました。土地は見つからず、その五枚は無作為にライブラリーボトムに送られますが、この時無作為にボトムに送った結果、処理後にライブラリーの一番上で公開されたのが《ルートワラ》だった場合、《技を借りる者》は《ルートワラ》の能力を起動することができますか?
⑥ ⑤の場合においてライブラリーが五枚ではなく一枚(《ルートワラ》)のみだった場合、《エルフの再生者》の誘発型能力解決後、《技を借りる者》は《ルートワラ》の能力を起動することができますか?
401.6に従うと、一瞬でも非公開になると新しいオブジェクトになると考えられます。
新しいオブジェクト由来の起動型能力を持つならば、それは過去に持っていた起動型能力の制限とは関係しなくなります。
翻って考えれば、非公開になりさえしなければ、能力を得る部分はそのオブジェクトを追い続けるでしょう。
以上を踏まえて答えますと、
①できません。それは公開されたままです。
②できません。①と差はありません。
③そもそも、「切り直しの間ライブラリートップ以外の場所に切り混ぜられていたが、切り直しの結果最終的にライブラリートップに戻ってきた」以外を意味しているのであれば、そもそも無作為化の要件を満たしません(位置が分かっているため)ので、前提が不適です。もし「切り直しの結果戻ってきた」を意味しているのであれば、それは新しいオブジェクトになっています。したがって起動できます。
(順番を無作為にする行為によって順番が保存されないのは無作為の定義上自明です。無作為化によって「ライブラリートップが存在しない」タイミングを経ているので、新しいオブジェクトとなるでしょう。)
④できます。明らかに順番が変わっていない場合でも、無作為化を行う間はライブラリートップが存在しないため(そうでないと物理的に切り直せませんし、論理的にも追いかけるべきものを正当に定める方法がありません)、新しいオブジェクトになると考えられます。
⑤できます。前のライブラリートップと同一でないのは、無作為の定義上明らかです。
⑥できます。④と同様です。
①戦場に《墓掘りの檻》があるとき、《快速ウォーカイト》の能力で墓地の《灰色熊》を戦場に戻そうとし、《檻》の能力によって墓地に留まりました。次の終了ステップ開始時、墓地の《灰色熊》カードは手札に戻りますか?
②戦場に《墓掘りの檻》があるとき、《死者の呪文書》のタップサクリファイス能力を起動し墓地のすべてのクリーチャーカードを戻そうとし、《檻》の能力によって墓地に留まりました。それらのカードは墓地にあるかぎり黒でありゾンビであり続けますか?
③戦場に《墓掘りの檻》があるとき、《死者の王、ケルゥ》の誘発型能力によって無作為に選ばれた《灰色熊》を戦場に戻そうとし、《檻》の能力によって墓地に留まりました。この《灰色熊》カードは次の終了ステップ開始時に追放されますか?
④戦場に《墓掘りの檻》があるとき、《死者の王、ケルゥ》の誘発型能力によって無作為に選ばれた《灰色熊》カードを戦場に戻そうとし、《檻》の能力によって墓地に留まりました。この《灰色熊》カードは墓地で飛行とトランプルと速攻を得ますか?また得る場合、この《灰色熊》カードを探査コストとし《魂剥ぎ》を唱えた場合、《魂剥ぎ》は飛行とトランプルと速攻を得ますか?
⑤戦場に《封じ込める僧侶》があるとき、《快速ウォーカイト》の能力で墓地の《灰色熊》を戦場に戻そうとし、《僧侶》の能力によって戦場に出ることを置換され追放領域に移動しました。次の終了ステップ開始時、追放領域の《灰色熊》カードは手札に戻りますか?
領域を移動したオブジェクトは、400.7に定められている例外を除いて記憶を失います。逆に考えると、領域に留まり続けている限り、記憶を持ち続けます。
①戻ります。戦場に戻す部分が失敗するだけで、残りの部分は行われます。
②そのようになります。
③追放されます。
④能力を得るでしょう。墓地で能力を持っていますので、魂剥ぎで参照できます。
⑤戻ります。直接追放領域へ移動していますので、400.7hで見つけられます。それは記憶を持っています。
自身の墓地の一番上のカードが《戦墓のグール》のとき、いずれかの領域から出る、自身がコントロールすることになる《ヴォルラスの多相の戦士》はタップ状態で戦場に出ますか?
(以前の回答にありました《カロニアのハイドラ》《影武者》の例からの質問です)
タップ状態で出ます(614.12)。以前の「私の」回答は修正します。
戦場で取るであろう特性を見るにあたって、文章変更効果も「そのパーマネント自身の常在型能力からの継続的効果でそのパーマネントが戦場に存在するようになった後で適用されることになるもの」に該当すると考えられます。
#くれぐれも、この回答を根拠としてMTG質問箱さんを問いただすことなど無いようにお願いします。
#単に問い合わせることを私は制限しませんが、あちらがどう受けとるかについてまで私は責任を持ちません。
自身は《正気泥棒》と《安らかなる眠り》をコントロールしています。この状態で《正気泥棒》が対戦相手に戦闘ダメージを与え、対戦相手のライブラリートップを三枚見、一枚をその能力で裏向きに追放し残りを能力によって墓地に置こうとしたところ、《安らかなる眠り》により、本来墓地に置かれるはずだったカードは置換され表向きで追放されました。
この時表向きで追放されたカード(本来墓地に置かれるはずだったカード)は《正気泥棒》の後半の唱えられるようにする能力によって唱えられますか?
結論としては唱えられません。
《正気泥棒》のオラクルは次の通りです。
Flying
Whenever Thief of Sanity deals combat damage to a player, look at the top three cards of that player’s library, exile one of them face down, then put the rest into their graveyard. For as long as that card remains exiled, you may look at it, you may cast it, and you may spend mana as though it were mana of any type to cast that spell.
英語の表現の話になりますが、後半の"that card"が指しているのは"one of them"であって"the rest"ではないと読めます。残りのカードが追放されたかどうかは見ていないでしょう。
以上、いかがでしたでしょうか。
今年でコーナーケース箱は無事1周年を迎えられました。
沢山の興味深いコーナーケースを提供していただき、感謝の念に堪えません。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
それでは、よいお年をお迎えください。
コーナーケース箱 ガイドライン
2019年11月29日 雑記いつもコーナーケース箱をご贔屓にしていただき、ありがとうございます。
今日はそんな箱についてのお願いというか、今後の方針のご案内です。
さて、コーナーケース箱に投じられる質問について、クオリティの維持や存在意義などの様々な理由から、投稿についてある程度の制限を設けております。
それらについて、過去に記事のなかで言及していたり、Twitterで発言したりしていたのですが、その度に対応していただき大変感謝しております。
そうは言っても、この箱で回答するかどうか、また回答するにしてもどこまで答えるか、といった部分で悩む質問がたまに投稿されますし、その度にルールを後追いで追加するのも上手な運用ではないなあと思っております。
また、投稿される方が制限を気にしすぎて、自然でない表現や過剰な配慮が時折見られることがあり、負担になっているのではないかと憂慮しております。
というわけで、かねてからお願いしていたことを含めた、投稿に際してのガイドラインを設けることにしました。
広くコーナーケースを募るために、今まであえて設けていなかったのが実情ではありますが、今まで通りの寛容さを維持しつつも、投稿される方により分かりやすい・書きやすい箱にするために、今回明文化したいと思います。
以上です。「こうした方がいいよ」などあれば教えて下さい。
それでは、また次回の箱でお会いしましょう。
今日はそんな箱についてのお願いというか、今後の方針のご案内です。
さて、コーナーケース箱に投じられる質問について、クオリティの維持や存在意義などの様々な理由から、投稿についてある程度の制限を設けております。
それらについて、過去に記事のなかで言及していたり、Twitterで発言したりしていたのですが、その度に対応していただき大変感謝しております。
そうは言っても、この箱で回答するかどうか、また回答するにしてもどこまで答えるか、といった部分で悩む質問がたまに投稿されますし、その度にルールを後追いで追加するのも上手な運用ではないなあと思っております。
また、投稿される方が制限を気にしすぎて、自然でない表現や過剰な配慮が時折見られることがあり、負担になっているのではないかと憂慮しております。
というわけで、かねてからお願いしていたことを含めた、投稿に際してのガイドラインを設けることにしました。
広くコーナーケースを募るために、今まであえて設けていなかったのが実情ではありますが、今まで通りの寛容さを維持しつつも、投稿される方により分かりやすい・書きやすい箱にするために、今回明文化したいと思います。
RMMのコーナーケース箱 質問ガイドライン
1.総則
1.1 この箱はコーナーケースであればすべて答えます。ただし、以下のものには答えません。
1.1a 実際に起きたトラブルの検証等は一切行いません。
1.1b 実際に起きていないトラブルの検証もしません。
1.1c IPGやJARについての質問には答えません。
1.1d MTRのうち4.1、4.2、4.4以外には答えません。また、範囲内でもaおよびbに抵触する場合は答えません。
1.2 コーナーケースかどうかはあなたの主観で構いません。
1.3 質問は匿名で結構です。
2.文章の表現
2.1 ルールについての表現は、あなたの知識で書ける限り正確に書いてください。その上で、冗長であるところは以下を参考に簡素な表現に改めてください。
2.1a 俗語は許容され得ますが、なるべくルール用語から逸脱しないでください。例えば「サクる」は大抵の場合で問題ありませんが、特に「発動」をどの種類の能力か明記せずに使う例は回答に影響します。
2.1b コントローラーやオーナーについて特筆すべきことがなければ、「▲▲にAの◯◯があります」は「▲▲領域にはAがオーナーである◯◯が存在(し、それが戦場であればAがコントロールしてい)ます」と等価です。
2.1c プレイヤーを示すには、「AP=ターン進行プレイヤー」「NAP=そうでないプレイヤー」を用いるのが便利です。一人の行動で完結する場合など、特に誰かのターンである必要がなければ、APやNAPと置く必要はありません。
2.1d 「呪文を唱える(起動型能力を起動する)手順を開始・完了できるか」に注目した質問でなければ、「唱えられますか(起動できますか)」は「唱える(起動する)手順を完了し、オブジェクトはスタック上で解決を待つ状態になりますか」と等価です。
2.1e パーマネントが何らかのコピーになっていることを示すとき、「元○○の××」と「××のコピーの元○○」と「○○というカードで示される、××のコピーになっているパーマネント」は等価です。
2.1f 特にそうと言及がなければ、登場するすべてのオブジェクトはトークンでもコピーでもありません。
3.カードの特定
3.1 実在しないカードについても回答しますが、実在しないカードにはルールが定められていないため、回答できないことが多々あります。
3.2 具体的なカードについて質問したい場合、抽象的にカードのテキストを示すのではなく、その具体的なカードを用いて質問してください。《小悪疫》のテキストを抽象化する必要はありません。
3.3 一般的な効果であれば「なんらかの能力によって」として処理を書いて構いません。
3.3a どのような効果が一般的かは、あなたの心の中にあります。
4.他の回答者との関係
4.1他のパブリックなソースの過去の回答をもとに質問する場合は、その出典を示してください。ひとこと「過去に(URL)という質問が有りましたが」などと付け加えていただければ結構です。
4.1a より詳細な回答やバリエーションを答えて欲しい場合もそれぞれ受け付けていますし、その質問に対して生じた疑問を投稿することは構いませんが、 その回答の不明点を挙げていただかないと有効な回答ができません。
4.2 他者の回答が食い違っているように見える状況があったとして、私はその理由を検証しません。当人に聞いてください。
4.2a 私の個人的な回答を返すことはできます。「回答が矛盾している理由は何ですか?」は受け付けませんが、「(ある質問)はどうなりますか?また(食い違っている質問)はどうなりますか?」は受け付けられ得ます。
5.回答に附随すること
5.1 特にそうと書かない場合は、すべての回答は回答日時点でのルーリングをもとにしています。
5.2 「NetRep回答」あるいは「JNR回答」としたものは公式裁定です。それそのものが公式性を持ちます。
5.2a 公式裁定なので、それの詳細はそっちに聞いてください。
5.3 特に何も書いていないものは全て私見です。一切の公式性を持ちません。
5.3a 大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
6.その他
6.1 コーナーケース箱はあなたの質問をお待ちしています。
6.2 自分で調べて解決したことでも、面白そうだから共有しよ!的に投げてくれるととても嬉しいです。
2019/11/29 初版
2020/01/14 第2版 1.1dを改定しMTRの回答範囲を拡大
以上です。「こうした方がいいよ」などあれば教えて下さい。
それでは、また次回の箱でお会いしましょう。
コーナーケース箱 その12
2019年11月11日 ルール考察ご無沙汰しております。コーナーケース箱です。
色々忙しく間が空いてしまいましたが、今回もお楽しみください。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
《ムルドローサ》が許可しているのは、選ばれたタイプのパーマネント・カードを墓地から唱えてよい、ということです。「どのタイプのカードとして唱えられたか」のみを見ており、「どのタイプの呪文であるか」は問いません。したがって、
①:できます。
②:できます。
コピーするということは、元のオブジェクトの特性のコピー可能な値を得るということです(706.2)。つまり、《暗黒の深部》の状況誘発型能力も新たにすべて得るわけです。したがって、新たなコピー能力の解決後、《暗黒の深部》由来の能力が誘発し、それを解決すれば《マリット・レイジ》が戦場に出ていることでしょう。
起動したプレイヤーの対戦相手です。Aが起動したならばBです。
オブジェクトに記されている「あなた」はそれのコントローラーです(109.5)。そして、起動型能力のコントローラーはそれを起動したプレイヤーで(113.8)、起動されずコピーされた能力のコントローラーは、呪文のコピーのコントローラー(112.2)からの類推で、それをコントロール下でスタックに置いたプレイヤーだと考えられます。
(《ブライトハースの指輪》が現実的な方法でしょうから、Aの起動した能力がAのもとでコピーされるでしょう。)
書式が多少違うかもしれませんが、「対戦相手」は常に「あなた」ではない方のプレイヤーを指します(102.2)。先程書いたとおり、「あなた」はそのオブジェクトのコントローラーですから、そのプレイヤーでない方のプレイヤーがコントロールを得ます。
「場合」の節を持つ誘発型能力などの例外を除いて、マジックにおける何らかの条件の比較はすべて解決時に行います。したがって、
《アクームのヘルカイト》は2点のダメージを与え、《オラン=リーフのハイドラ》には1個のカウンターが乗ります。
まず、私はいちジャッジであり、他人の裁定を審判したり検証したりする立場ではないことをおことわりしておきます。
ある回答者の回答に食い違いが見えるなら、その理由は他の回答者に求めるのではなく当人に求めるべきです(これは原則論であって、古いソースで回答が得られないなど、やむを得ない事情は考慮されるべきでしょう)。
それを踏まえて、私の"個人的な"回答ならお返しできます。
私の考えでは、前者が結果的に異なります。誤答かCRの変遷かは不明です。
文章変更効果は戦場でしか機能しません。614.12を考慮するにあたって、戦場で持つ特性を参照するため、「件の置換効果を含むテキストを戦場で持つかどうか」をその時点で参照することはありますが、実際に適用すべき置換効果を持っているわけではありません。
《ヴォルラスの多相の戦士》の常在型能力は第3種、《万面相、ラザーヴ》の起動型能力は第1種であることを踏まえて、順番に適用します。
最初に、《万面相、ラザーヴ》の能力は第1種ですので最初に適用されます。この時点で、元《ヴォルラスの多相の戦士》は「万面相、ラザーヴ」という名前の、伝説のクリーチャー―熊で、「(X):云々」を持ち、P/Tが2/2となります。
すると、第3種で適用すべき能力はどこにもなくなってしまったので、あとは何も起こりません。結果的に、先程書いた通りのテキストを持つことになります。
先程の通り、《ヴォルラスの多相の戦士》の文章変更効果によって自身が得る「戦場に出るに際し」は、実際に持っているわけではないため、これ自身が戦場に出るにあたっては機能しません。したがって、自分のコントロール下で《ザンチャ》のコピーとして戦場に出ます。
(なおご存知のとおり、呪文は唱える手順の最初にスタックに乗ります。単に「~~が解決されるとき」とするだけで論理的なほころびは十分ケアできます。)
複数の置換効果がある場合、616.1の手順にしたがって適用します。
したがって、先に誰のコントロール下で出るかを修正する置換効果を適用し(616.1b)、その後何かのコピーとして戦場に出す置換効果を適用しますと(616.1c)、自分のコントロール下で《ザンチャ》として戦場に出ます。(その後、レジェンド・ルールが適用されるでしょう。)
しません。Gathererに裁定が書いてあります。「四枚引く」というイベントが起こっていないので、誘発条件を満たさず、誘発しません。
特に条件を指定せずに「カードをマナ・コストを支払わずに唱える」とありますので、どちらでも唱えられます。
《アーテイのおせっかい》によって追放されているカードから遅延カウンターがなくなった場合、それは単にスタックに戻ります。唱えられるわけではありません。
したがって、戻ってきた《おかえりなさい》は解決に際し追放されませんので、後半の質問は前提が不適です。
最後にお願いですが、私の回答以外の何らかの非公式ソースについて検証を求めるような質問はどうか控えてください。私の箱はそういった立場のものではありません。今回は私の考え方を伝えたいため回答しましたが、今後は回答しない場合もあります。ご了承ください。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点は追加の質問またはコメントにてお願いします。
色々忙しく間が空いてしまいましたが、今回もお楽しみください。
※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。
自身のターンに《墓場波、ムルドローサ》をコントロールしており、自身の墓地には《灰色熊》《加護のサテュロス》《ドルイドの誓い》があります。マナは十分にあり、自身はこのターン一度も呪文を唱えていません。このとき
①《墓場波、ムルドローサ》の能力で墓地から《灰色熊》を唱えた後、墓地から《加護のサテュロス》を《墓場波、ムルドローサ》の能力でエンチャントカードとして唱え始め、授与コストの代替コストを選択せずに最終的にクリーチャー呪文として唱え終えることができますか?
②《墓場波、ムルドローサ》の能力で墓地から《ドルイドの誓い》を唱えた後、墓地から《加護のサテュロス》を《墓場波、ムルドローサ》の能力でクリーチャーカードとして唱え始め、授与コストの代替コストを選択し最終的にエンチャント呪文として唱え終えることができますか?
《ムルドローサ》が許可しているのは、選ばれたタイプのパーマネント・カードを墓地から唱えてよい、ということです。「どのタイプのカードとして唱えられたか」のみを見ており、「どのタイプの呪文であるか」は問いません。したがって、
①:できます。
②:できます。
私は〈演劇の舞台〉と〈暗黒の深部〉、〈Candelabra of Tawnos〉をコントロールしています。コピー能力で〈暗黒の深部〉のコピーとなり、唯一性ルールで〈暗黒の深部〉を墓地に送り元〈演劇の舞台〉のトークンを出す能力を誘発させました。相手が対応して〈不毛の大地〉で破壊しようとしてきたところで、〈Candelabra of Tawnos〉の能力で元〈演劇の舞台〉を起こし、そのまま元〈演劇の舞台〉を自分自身を対象に能力を起動しました。
全てが終わると、トークンは戦場にいます?(編注:マナは十分にあります。)
コピーするということは、元のオブジェクトの特性のコピー可能な値を得るということです(706.2)。つまり、《暗黒の深部》の状況誘発型能力も新たにすべて得るわけです。したがって、新たなコピー能力の解決後、《暗黒の深部》由来の能力が誘発し、それを解決すれば《マリット・レイジ》が戦場に出ていることでしょう。
通常の二人対戦において、自身(Aとします)のコントロールする単一の《願い爪のタリスマン》由来の起動型能力がなんらかの方法で二つスタック上に存在します。先に解決すべき能力の解決によって、《願い爪のタリスマン》のコントロールは対戦相手(Bとします)に移動します。
この時残ったもう一方の《願い爪のタリスマン》の能力を解決した際、コントロールはA、Bどちらが得ることになりますか。
(通常であれば「あなたは対戦相手に」など「呪文または能力のコントローラー(この場合はあなた)から見て」だと分かるのですが、《願い爪のタリスマン》が解決時に対戦相手を選択することや《願い爪のタリスマン》の文章中の「対戦相手」がどこから見たものを指すのか分からなかったため質問しました)
起動したプレイヤーの対戦相手です。Aが起動したならばBです。
オブジェクトに記されている「あなた」はそれのコントローラーです(109.5)。そして、起動型能力のコントローラーはそれを起動したプレイヤーで(113.8)、起動されずコピーされた能力のコントローラーは、呪文のコピーのコントローラー(112.2)からの類推で、それをコントロール下でスタックに置いたプレイヤーだと考えられます。
(《ブライトハースの指輪》が現実的な方法でしょうから、Aの起動した能力がAのもとでコピーされるでしょう。)
書式が多少違うかもしれませんが、「対戦相手」は常に「あなた」ではない方のプレイヤーを指します(102.2)。先程書いたとおり、「あなた」はそのオブジェクトのコントローラーですから、そのプレイヤーでない方のプレイヤーがコントロールを得ます。
自身が《アクームのヘルカイト》とアンタップ状態の《航海士のコンパス》をコントロールしているとき、自身が手札から《Savannah》をプレイしました。
この時《Savannah》をプレイしたことによって対戦相手を対象に誘発した《アクームのヘルカイト》の能力がスタックに乗った状態で、対応して《Savannah》を対象に《航海士のコンパス》を起動し、《航海士のコンパス》の能力解決時に『山』の基本土地を選択しました。
その後解決される《アクームのヘルカイト》の能力は対戦相手に何点のダメージを与えますか?
また同型の能力についての質問になりますが、
自身が《オラン=リーフのハイドラ》をコントロールしているとき、自身が《Savannah》をプレイしました。この時《Savannah》が戦場に出たことによって誘発した《オラン=リーフのハイドラ》の能力がスタックに乗っている状態で、対応してなんらかの方法を用いて《血染めの月》が戦場に出ました。
その後解決される《オラン=リーフのハイドラ》の能力は《オラン=リーフのハイドラ》の上にいくつカウンターを乗せますか?
(どちらもそれらの能力がどのタイミングでの土地の状態を見ているのか、という質問です)
「場合」の節を持つ誘発型能力などの例外を除いて、マジックにおける何らかの条件の比較はすべて解決時に行います。したがって、
《アクームのヘルカイト》は2点のダメージを与え、《オラン=リーフのハイドラ》には1個のカウンターが乗ります。
《ヴォルラスの多相の戦士》についての質問です。
https://twitter.com/testing_box/status/415090697499193344?s=19
https://twitter.com/testing_box/status/867017037205258241?s=19
コーナーケースでないほうのルール質問箱様の上記二つの回答が矛盾して見えますが、どちらも同じ文章の置換効果にもかかわらず《影武者》については置換せず《カロニアのハイドラ》については置換する理由はルール文章のどこを参照すべきでしょうか?
あるいはこの回答のどちらかが(主に時間経過によるCRの変更によって)現在の裁定と食い違っているのでしょうか?
まず、私はいちジャッジであり、他人の裁定を審判したり検証したりする立場ではないことをおことわりしておきます。
ある回答者の回答に食い違いが見えるなら、その理由は他の回答者に求めるのではなく当人に求めるべきです(これは原則論であって、古いソースで回答が得られないなど、やむを得ない事情は考慮されるべきでしょう)。
それを踏まえて、私の"個人的な"回答ならお返しできます。
私の考えでは、前者が結果的に異なります。誤答かCRの変遷かは不明です。
文章変更効果は戦場でしか機能しません。614.12を考慮するにあたって、戦場で持つ特性を参照するため、「件の置換効果を含むテキストを戦場で持つかどうか」をその時点で参照することはありますが、実際に適用すべき置換効果を持っているわけではありません。
自身の墓地が上から《万面相、ラザーヴ》《灰色熊》であり、戦場には自身がコントロールする《ヴォルラスの多相の戦士》のカードがあります。また、マナは十分にあります。(質問文章上「《ヴォルラスの多相の戦士》のカード」としていますが、この時実際にコントロールしているパーマネントは《ヴォルラスの多相の戦士》の文章変更効果によって《万面相、ラザーヴ》になっていると思われます)
この時、戦場の《ヴォルラスの多相の戦士》のカードの能力(文章変更によって得ている《万面相、ラザーヴ》の能力)によって墓地の灰色熊を指定した場合、能力解決後の戦場の《ヴォルラスの多相の戦士》のカードのテキストはどのようになりますか?
《ヴォルラスの多相の戦士》の常在型能力は第3種、《万面相、ラザーヴ》の起動型能力は第1種であることを踏まえて、順番に適用します。
最初に、《万面相、ラザーヴ》の能力は第1種ですので最初に適用されます。この時点で、元《ヴォルラスの多相の戦士》は「万面相、ラザーヴ」という名前の、伝説のクリーチャー―熊で、「(X):云々」を持ち、P/Tが2/2となります。
すると、第3種で適用すべき能力はどこにもなくなってしまったので、あとは何も起こりません。結果的に、先程書いた通りのテキストを持つことになります。
通常の二人構築において、自身の墓地の一番上のカードが《潜伏工作員、ザンチャ》であり、対戦相手の一番上の墓地が《灰色熊》であり、自身が《ヴォルラスの多相の戦士》を唱えようとしています。
通常通り唱える手順を終えスタックに乗せられた《ヴォルラスの多相の戦士》の呪文を解決するとき、《ヴォルラスの多相の戦士》はどちらのコントロールで、どのようなテキストを持って戦場に出ますか。
先程の通り、《ヴォルラスの多相の戦士》の文章変更効果によって自身が得る「戦場に出るに際し」は、実際に持っているわけではないため、これ自身が戦場に出るにあたっては機能しません。したがって、自分のコントロール下で《ザンチャ》のコピーとして戦場に出ます。
(なおご存知のとおり、呪文は唱える手順の最初にスタックに乗ります。単に「~~が解決されるとき」とするだけで論理的なほころびは十分ケアできます。)
通常の二人構築戦で、自身は《潜伏工作員、ザンチャ》をコントロールしており、自身が《クローン》を唱えています。
《クローン》の呪文を解決し、《クローン》のカードを自身がコントロールする《潜伏工作員、ザンチャ》のコピーとして戦場に出すことを選んだ場合、この《クローン》のカード(戦場に出た際は《潜伏工作員、ザンチャ》のテキストをコピーしたカード)は自身と対戦相手、どちらのコントロールで戦場に出ますか?
複数の置換効果がある場合、616.1の手順にしたがって適用します。
したがって、先に誰のコントロール下で出るかを修正する置換効果を適用し(616.1b)、その後何かのコピーとして戦場に出す置換効果を適用しますと(616.1c)、自分のコントロール下で《ザンチャ》として戦場に出ます。(その後、レジェンド・ルールが適用されるでしょう。)
《王家の跡継ぎ》のマイナス8能力で「四枚引く」際、「対戦相手が《覆いを裂くもの、ナーセット》をコントロールしている」、「四枚の中の一枚を発掘能力によって置換した」などによって「四枚引けなかった」場合、後半の再起誘発型能力は誘発しますか
しません。Gathererに裁定が書いてあります。「四枚引く」というイベントが起こっていないので、誘発条件を満たさず、誘発しません。
待機と分割カード、及び出来事の相互関係についての質問です。
なんらかの方法(《遅延》や《ギトゥのジョイラ》)によって待機カウンターを得、追放領域に存在する下記のカードは、待機カウンターがなくなったときそれぞれどの性質で唱えられますか、あるいは唱えられませんか。
①《暴行//殴打》の《暴行》・《殴打》
②《亜麻色の侵入者//おかえりなさい》の《亜麻色の侵入者》・《おかえりなさい》
特に条件を指定せずに「カードをマナ・コストを支払わずに唱える」とありますので、どちらでも唱えられます。
《アーテイのおせっかい》と当事者カードについての質的です。
APが《亜麻色の侵入者//おかえりなさい》を(便宜的に)「《おかえりなさい》α」として手札から唱えたとき、NAPがX=1で《アーテイのおせっかい》を唱え、APは《亜麻色の侵入者//おかえりなさい》のカードを遅延カウンターが一つのった状態で追放しました。
APの次のアップキープ開始時、追放領域にある《亜麻色の侵入者//おかえりなさい》から遅延カウンターが取り除かれ、追放領域にあった《亜麻色の侵入者//おかえりなさい》が「《おかえりなさい》α」のコピーとして唱えられ、その後問題なく解決され「《おかえりなさい》α」の効果処理として《亜麻色の侵入者//おかえりなさい》のカードが追放されました。
この時、「《おかえりなさい》α」の効果処理によって追放された《亜麻色の侵入者//おかえりなさい》は、出来事によって追放された当事者カードとして追放領域から他のカードの能力を使うことなく《亜麻色の侵入者》として唱えることができますか?
《アーテイのおせっかい》によって追放されているカードから遅延カウンターがなくなった場合、それは単にスタックに戻ります。唱えられるわけではありません。
したがって、戻ってきた《おかえりなさい》は解決に際し追放されませんので、後半の質問は前提が不適です。
最後にお願いですが、私の回答以外の何らかの非公式ソースについて検証を求めるような質問はどうか控えてください。私の箱はそういった立場のものではありません。今回は私の考え方を伝えたいため回答しましたが、今後は回答しない場合もあります。ご了承ください。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点は追加の質問またはコメントにてお願いします。
コーナーケース箱 その11
2019年9月11日 ルール考察気づけば8月は投稿してませんでした。皆様いかがお過ごしでしょうか。
コーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
はい。Gathererに2枚以上投げる場合について言及されており、各コイントスにつき2枚に置換するよう書いてあります。
この話は、ジャッジコミュニティで議論中の話です。
ライブラリーを見てから切り直すのはよくある話ですが、これは「探す」ことがライブラリーを見ることを許可しているだけです(701.18)。ただ単に「切り直す」とある場合、何も起こっていない場合と同様、ライブラリーの中を見ることはできません(401.2)。
ただし、IPG3.9には、無作為化の前にカードを並べ替える(ある種のカードをデッキの中に散らしたり、逆に組み合わせて入れたりする)ことは認められるが、その後充分に切り直されることが必要である。と書いてあり、切り直す前の過程で物理的に見えることを許容している(「積極的な許可」を意味しません)ので、これに従えば見ることもできそうです。
以上を踏まえて、各質問にお答えしますと、
①:議論中です。先程書いたとおり、CR上は見る許可がありませんが、紙のMTGでは見られる可能性があります。
②:そもそも、探す間ライブラリーの順番は変更してはなりません。情報を持つというか、保存されていなければなりません。探す間はライブラリーの中を適正に見る許可がありますので、コントロールしているプレイヤーのライブラリーを見ることもできます。
③:適正な時間で行う限りは許されます。あまりに時間をかけすぎる場合、それは〔遅いプレイ〕です。〔遅いプレイ〕の判断はジャッジの裁量によりますので、具体的にどれだけ時間をかけてよいかなどについては回答しません。適正な時間で行ってください。
誘発しません。《魂剥ぎ》の能力は113.6の例外にあたるものではないので、戦場でのみ飛行を持ちます。
②、③についての仮定については、申し訳ありませんが何を意図しているかが分からなかったので割愛します。
①:CR的には、《Phyrexian Portal》によって分けられるカードはライブラリーにあるままなので、順番を変えずに分ける必要があります。ただし、「裏向きの束」に分ける必要がありますので、解決に入った時点で《未来予知》での公開は終わります。ですので、紙のMTGではどちらの束に「ライブラリートップのカード」が加わったか、ひいては何番目のカードがどちらの束に行ったか、がそれぞれ分かるように分けられますし、MOでもそう分けられなければならないとは考えますが、現実的にトップ以外のカードは区別できなくても構わないでしょう。
②:どの順番のカードが加わったか分かるようにするべきです。が、先程と同様ライブラリートップ以外のカードは区別できなくても構わないでしょう。
③:"rest of that pile"を加えてシャッフルする、とありますので、その束からカードが加えられても、依然その束は「裏向きの束」のままでしょう。裏向きの束を加えてシャッフルが終わるまでどのカードも公開されないと考えます。
以上いかがでしたでしょうか。
不明点等は追加の質問またはコメントにてお願いします。
コーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
「コインを二枚投げる」は「コインを一枚投げる」処理を二回行うことですか?
(クラーク族の親指を二枚以上コントロールしている場合の置換効果の適用に関する質問です)
はい。Gathererに2枚以上投げる場合について言及されており、各コイントスにつき2枚に置換するよう書いてあります。
https://twitter.com/megaroots_ddd/status/1163399104178749441?s=19 からいくつか質問です(元の先触れの問題が見つからなかったので言及されているツイートを引用しております)
①なんらかの理由(《洞察のランタン》のシャッフル能力など)でライブラリーのシャッフルを行う場合、そのライブラリーのシャッフルを行うプレイヤーはそのライブラリーの中身を確認できますか。また出来る場合、《精神隷属機》などでプレイヤーのコントロールを奪った場合で可否に変化は起きますか(見ることはできない、と思っているのですが、どうも言及を読むかぎり出来るとなっている界隈がどこかに存在すると考えられるので確認のために質問しました)
②なんらかの理由(主にフェッチランドの起動型能力など)でライブラリーからカードを探す場合、ライブラリー内のオブジェクトである各カードは「ライブラリーのどの位置(上からN番目)に存在するか」という情報を持っていますか、またそれは探しているプレイヤーが読み取ることができますか。また《精神隷属機》などでコントロールを奪ったプレイヤーのライブラリーを、オーナーでない自身が探す場合はどうなりますか(占術や消術、《長期計画》《予期せぬ不在》などで置いたカードの内容が探している間に分かりますか、という質問です)
③なんらかの理由(伏魔殿のピュクシスの起動型能力など)で自身のライブラリーから不定のカードが失われています。この状態で自身のライブラリーからカードを探すとき、失われた「不定のカード」がどれであるか探す、あるいは推察することは適正なプレイですか
この話は、ジャッジコミュニティで議論中の話です。
ライブラリーを見てから切り直すのはよくある話ですが、これは「探す」ことがライブラリーを見ることを許可しているだけです(701.18)。ただ単に「切り直す」とある場合、何も起こっていない場合と同様、ライブラリーの中を見ることはできません(401.2)。
ただし、IPG3.9には、無作為化の前にカードを並べ替える(ある種のカードをデッキの中に散らしたり、逆に組み合わせて入れたりする)ことは認められるが、その後充分に切り直されることが必要である。と書いてあり、切り直す前の過程で物理的に見えることを許容している(「積極的な許可」を意味しません)ので、これに従えば見ることもできそうです。
以上を踏まえて、各質問にお答えしますと、
①:議論中です。先程書いたとおり、CR上は見る許可がありませんが、紙のMTGでは見られる可能性があります。
②:そもそも、探す間ライブラリーの順番は変更してはなりません。情報を持つというか、保存されていなければなりません。探す間はライブラリーの中を適正に見る許可がありますので、コントロールしているプレイヤーのライブラリーを見ることもできます。
③:適正な時間で行う限りは許されます。あまりに時間をかけすぎる場合、それは〔遅いプレイ〕です。〔遅いプレイ〕の判断はジャッジの裁量によりますので、具体的にどれだけ時間をかけてよいかなどについては回答しません。適正な時間で行ってください。
自身がエンチャントである《隠れたる蜘蛛》をコントロールしているとき、対戦相手が《羽ばたき飛行機械》を探査コストとして追放し《魂剥ぎ》を唱えました。この時《隠れたる蜘蛛》の能力は誘発しますか?
誘発しません。《魂剥ぎ》の能力は113.6の例外にあたるものではないので、戦場でのみ飛行を持ちます。
その3での《未来予知》と《偏った幸運》の相互作用を読んだ上での質問です。結果が変わらないものであれば申し訳ありません。
自身が《未来予知》と《Phyrexian Portal》をコントロールしており、かつ自身のライブラリーが10枚以上であるとき、対戦相手一人を対象に《Phyrexian Portal》を起動しました。
①対戦相手が4枚の束と6枚の束に分けたとき、自身のデッキトップで公開されていたカードがどちらの束に入れたのか、物理的、CR的にそれぞれ分かりますか?
②5枚の束と5枚の束に分けたとき、その二つの束は区別されますか?
③束の中から一番上で公開されていたカード(これは同名カードという意味ではなく「物理的に一番上にあり公開されていたカード」という意味)を手札に加えた時、シャッフルを行う前に、追放されなかった束の中から手札に加えなかった残りのカードのうち、束に分ける前に最もライブラリーの上にあったカードは公開されますか?
(②、③は複合的に「ライブラリーの上から10枚の中に、一番上で公開されていたカードと同名のカードが他に一枚以上存在していた場合」を考えています)
②、③についての仮定については、申し訳ありませんが何を意図しているかが分からなかったので割愛します。
①:CR的には、《Phyrexian Portal》によって分けられるカードはライブラリーにあるままなので、順番を変えずに分ける必要があります。ただし、「裏向きの束」に分ける必要がありますので、解決に入った時点で《未来予知》での公開は終わります。ですので、紙のMTGではどちらの束に「ライブラリートップのカード」が加わったか、ひいては何番目のカードがどちらの束に行ったか、がそれぞれ分かるように分けられますし、MOでもそう分けられなければならないとは考えますが、現実的にトップ以外のカードは区別できなくても構わないでしょう。
②:どの順番のカードが加わったか分かるようにするべきです。が、先程と同様ライブラリートップ以外のカードは区別できなくても構わないでしょう。
③:"rest of that pile"を加えてシャッフルする、とありますので、その束からカードが加えられても、依然その束は「裏向きの束」のままでしょう。裏向きの束を加えてシャッフルが終わるまでどのカードも公開されないと考えます。
以上いかがでしたでしょうか。
不明点等は追加の質問またはコメントにてお願いします。
コーナーケース箱 その10
2019年7月24日 ルール考察皆様いかがお過ごしでしょうか。そろそろ梅雨明けですね。南の方はもう明けたとか。
7月のコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
変異は、通常の呪文を唱える手順やそれを唱える許可をみるにあたって、少し変わった挙動を示します。次のルールを見てください。
イメージとしては(イメージをstrictな手順に導入することの是非はともかくとして)変異で唱えることを宣言したら「スタックに置く前に」裏向きにして、それから呪文を唱える許可や禁止を確認して、ようやくスタックに置く、という手順を踏みます。
以上を踏まえて質問を見ていきましょう。
①②③:唱えられます。それらはすべてスタックに置く前に無色であり土地でないカードになるため、《神秘の炉》が唱えることを許可します。
④⑤:唱えられます。それらはすべてスタックに置く前にクリーチャー・カードになるため、《生類の侍臣》が唱えることを許可します。
⑥:唱えられます。《生類の侍臣》が唱える許可を与えているのは(クリーチャー呪文ではなく)クリーチャー・カードに対してです。《加護のサテュロス》はクリーチャー・カードですので、それが授与によってクリーチャー呪文でなくなっても、《生類の侍臣》によって唱えることを許可されています。
⑦⑧:唱えられません。この状況で与えられているのは土地・カードをプレイする許可であって、クリーチャー・カードを唱える許可ではありません。702.36cで「変異能力を持つカードをプレイできる領域なら~」と言及している部分は、変異を持つカードが土地であってもそうでなくても変異コストで唱えることを選択できる、ということを言っているに過ぎず、それを唱える許可があるかどうかとは別の話です。
#過去の記事( https://affinityforaffinity.diarynote.jp/201904142248151207/ )で《世界のるつぼ》の例を取り上げましたが、記事の作成時から回答を修正しております。
#「唱えおえる」という表現(唱える手順をとてもデリケートに扱っているからこそ出てくるものですね)をされた意図を推測して補足しますが、今回は唱える許可が途中でおかしくなるケースには該当しませんので、一旦スタックに乗ればすんなり唱える手順を完了できます。今回のフォーカスは「そもそも乗るか乗らないか(601.3で見ているところです)」ですね。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点等は追加の質問またはコメントにてお願いします。
7月のコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
質問箱様の https://twitter.com/testing_box/status/1149662882587529217?s=19
と
https://twitter.com/testing_box/status/893659982956081152?s=19
およびリリースノートの《生類の侍臣》踏まえた上での質問です
①《神秘の炉》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《アブザンの先達》でした。変異コストで唱えおえることはできますか?
②《神秘の炉》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《生けるもの洞窟》でした。変異コストで唱えおえることはできますか?
③《神秘の炉》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《研磨車》でした。変異コストで唱えおえることはできますか?
④《生類の侍臣》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《アブザンの先達》でした。変異コストで唱えおえることはできますか?
⑤《生類の侍臣》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《生けるものの洞窟》でした。変異コストで唱えおえることはできますか?
⑥《生類の侍臣》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《加護のサテュロス》でした。授与コストで唱えおえることはできますか?
⑦《クルフィックスの狩猟者》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《生けるものの洞窟》でした。変異コストで唱えおえることはできますか?
⑧《ムル=ダヤの巫女》をコントロールしているとき、自身のデッキトップが《生けるもの洞窟》でした。このターン自身は土地を一枚だけプレイしています。変異コストで唱えおえることはできますか?
変異は、通常の呪文を唱える手順やそれを唱える許可をみるにあたって、少し変わった挙動を示します。次のルールを見てください。
702.36c 変異 能力を使ってカードを唱えるには、まずそれを裏向きにする。それは、文章やカード名やクリーチャー・タイプやエキスパンション・シンボル、マナ・コストを持たない、2/2の裏向きのクリーチャー・カードとなる。(そのカードのオモテ向きの時の特性ではなく)それらの特性を持つカードを唱えることに適用される効果や禁止が、このカードを唱える際に適用される。(中略)。変異 能力を持つカードをプレイできる領域ならどの領域からでも、変異 能力を使ってそのカードを唱えることができる。
601.3. プレイヤーは、ルールや効果によって唱えることが認められていない限り、呪文を唱え始めることはできない。
イメージとしては(イメージをstrictな手順に導入することの是非はともかくとして)変異で唱えることを宣言したら「スタックに置く前に」裏向きにして、それから呪文を唱える許可や禁止を確認して、ようやくスタックに置く、という手順を踏みます。
以上を踏まえて質問を見ていきましょう。
①②③:唱えられます。それらはすべてスタックに置く前に無色であり土地でないカードになるため、《神秘の炉》が唱えることを許可します。
④⑤:唱えられます。それらはすべてスタックに置く前にクリーチャー・カードになるため、《生類の侍臣》が唱えることを許可します。
⑥:唱えられます。《生類の侍臣》が唱える許可を与えているのは(クリーチャー呪文ではなく)クリーチャー・カードに対してです。《加護のサテュロス》はクリーチャー・カードですので、それが授与によってクリーチャー呪文でなくなっても、《生類の侍臣》によって唱えることを許可されています。
⑦⑧:唱えられません。この状況で与えられているのは土地・カードをプレイする許可であって、クリーチャー・カードを唱える許可ではありません。702.36cで「変異能力を持つカードをプレイできる領域なら~」と言及している部分は、変異を持つカードが土地であってもそうでなくても変異コストで唱えることを選択できる、ということを言っているに過ぎず、それを唱える許可があるかどうかとは別の話です。
#過去の記事( https://affinityforaffinity.diarynote.jp/201904142248151207/ )で《世界のるつぼ》の例を取り上げましたが、記事の作成時から回答を修正しております。
#「唱えおえる」という表現(唱える手順をとてもデリケートに扱っているからこそ出てくるものですね)をされた意図を推測して補足しますが、今回は唱える許可が途中でおかしくなるケースには該当しませんので、一旦スタックに乗ればすんなり唱える手順を完了できます。今回のフォーカスは「そもそも乗るか乗らないか(601.3で見ているところです)」ですね。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点等は追加の質問またはコメントにてお願いします。
コーナーケース箱 その9.5
2019年6月26日 ルール考察その9の続きです。
※個人的な見解です。公式性はありません。
コストは「土地・カードを捨てる、青のカードを1枚追放する、ライフを1点支払う」なので、その全てを払うためのリソースがないので支払えません。
手札のUnderground Seaは、「いずれかのコストに充てられる条件を満たしている」に過ぎません。これから唱えようとしているForce of Willのコストには、これだけでは足りません。
不明点疑問点はコメントまたは箱までお願いします。
※個人的な見解です。公式性はありません。
前回のレンと目くらましについての返答感謝いたします。追加の疑問が浮かんだので箱に入れさせていただきます。
APが《レンと六番》の紋章を得ており、《Volcanic Island》と青を宣言した《絵描きの召使い》をコントロールしており、また手札は《Underground Sea》のみで、かつ墓地には《意思の力》が存在します(ライフは十分にあるものとします)。この状態でNAPが稲妻をAPを対象に唱えたとき、APは《稲妻》を対象に回顧コストと代替コストでコストを支払おうと唱え始めた《意思の力》のコストの支払いに入ることはできますか?
(手札に『追放する青のカード』も『捨てる土地カード』も存在するが、コストを支払い始める時点では片方の支払いに充てるともう片方がなくなる、という状態でどうなるのか、という質問です)
(編注:Volcanic Islandは特に関係しない旨を追加で投稿されていたので打ち消し線)
コストは「土地・カードを捨てる、青のカードを1枚追放する、ライフを1点支払う」なので、その全てを払うためのリソースがないので支払えません。
手札のUnderground Seaは、「いずれかのコストに充てられる条件を満たしている」に過ぎません。これから唱えようとしているForce of Willのコストには、これだけでは足りません。
不明点疑問点はコメントまたは箱までお願いします。
コーナーケース箱 その9
2019年6月25日 ルール考察 コメント (3)おまたせしました。コーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
Gathererに墓地での点数で見たマナ・コストを見るとあります。
608.2gで最後の情報を使うためだと考えられます。
1点です。解決時に不適正な対象の情報は参照できません。(608.2b)
そもそも、「イベントが分割される」というのはいつでも使える話ではありません(そういう書き方をしてきたかもしれませんが…)。
ある効果からみたひとつのイベントが、別のある効果から見たとき複数のイベントである、ということがあるに過ぎません。「何から見たイベントか」で考えましょう。
さて、《Wheel of Fortune(WoF)》を質問された状況その1で解決していきましょう。
イベントは"Each player discards their hand, then draws seven cards."を順番に進めていきます。
・APとNAPは手札を捨てます。イベントの残りは"then (each player) draws seven cards."
・APとNAPは同時にカードを引こうとしますが、それぞれのドローについて置換効果が存在しますので、APが先に置換効果を適用します。イベントは"then (each player) draws seven cards."→"AP draws 7, NAP draws 7"
・APが最初に、複数枚引くことを置換する置換効果から適用します(616.1f)。APのドローに対して、NAPの《托鉢するもの(AC)》を適用します。"AP draw 1, NAP draw 1, NAP draws 7"
・NAPのドローに対して、APのACを適用します。"AP draw 1, AP draw 1, NAP draw 1, NAP draw 1"
・APはカードを引きます。"AP draw 1, NAP draw 1, NAP draw 1"
・APはカードを引きます。"NAP draw 1, NAP draw 1"
★NAPのドローに対して、《思考の反射(TR)》の置換効果を適用します。既にWoFの"(each player) draws seven cards"に対してAPのACを適用したため、TRの適用後に再度適用することはありません。"NAP draws 2, NAP draw 1"
・NAPはカードを2枚引きます。"NAP draw 1"
・TRを適用します。"NAP draws 2"、NAPはカードを2枚引きます。
その2についても、上の★以降を省いた結果のようになります。APのAC2体のうちどちらかの置換効果を適用すると、もはや複数枚引くイベントは残っていません。
WoFのドローの部分は、ACからみるとひとつのイベント、AC適用後にTRからみるとふたつのイベント、ということです(「カードを1枚引くなら」が適用できるイベントがふたつある)。
以前の記事で書いたとおり、イベントは動詞で区切るとの非公式なルールがあるとのことです
(公式に文書として書かれたことはないが、裁定の根拠としてルール管理者から関係者に語られたことがある、という意味です)。
それを鑑みると、以上のように扱えるでしょう。
「複数枚引くイベント」かどうかは、drawという動詞にくっついている数を見ます。draw a cardがどれだけたくさん書かれていても、それは複数枚引くイベントではありませんし、draw 2 cardsは複数枚引くイベントです。
先ほどと同様に考えます。カンマとピリオドの差はあります。あとで説明します。
・始まりは"NAP draw 1. NAP draw 1. NAP draw 1."
・TRを適用する。"NAP draws 2. NAP draw 1. NAP draw 1."
★NAPが複数枚引こうとしているので、APのACを適用する。"AP draw 1, NAP draw 1. NAP draw 1. NAP draw 1"
・APは1枚引く。NAPは1枚引く。"NAP draw 1. NAP draw 1."
・★を繰りかえす。最終的にAPが3枚、NAPが3枚引く。
ピリオドで区切ったのは、オリジナルのイベントで動詞で区切られていたところです。
先ほどと似た書き方をしましたが、""で囲われているところはACにとってひとつのイベントではありません。ピリオドがACにとってのイベントの区切りです。
これは私の考えですし、NetRepに確認したものでもありません。
一般には602.2aには入れて、コストの支払いに入れません…が、とりあえずもっと詳しい状況が必要です。これだけでは回答できません。
「リソースが足りない」は「ゲームから見て」なので、ゲームは非公開情報以外は見えています。ですので、《猿人の指導霊》を追放してマナが出る状況は、そもそも「足りている」状況です。
手札をどうこうするコストが必要で、彩色の宝球で手札を得る、は最初に足りてないなら払えません(118.3)。
(が、目的の起動型能力より先に宝球を起動すればよいです。)
※7/31追記:他の件のNetRep回答を受けて、手札を捨てるためのコストに601.2hで宝球を起動して引いてきたカードを充ててもいい、と修正します。(これ自体はNetRep回答ではありません。私の個人的な考えです。)
《カーン》の-14能力の解決中に「ゲームを再び開始する」ので、それの最初の処理として前のゲームは即座に終了します。
前のゲームの情報は、-14が参照できるカードを除いて一切持ち越されません。
スタックにあるものも何もかもゲームごと消えるので、いつ取り除かれるとかではなく、全部消えてしまいます。
いいえ。単に条件によって呪文を唱える許可を与える常在型能力です。能力を「持つ」とも「得る」とも書いておらず、この常在型能力自身がなにか別の能力を与えているわけではありません。MOはMOです。
質問箱の回答を前提に答えるならば、支払うことはできません。コストの支払いを始める前に、「土地・カードを捨てる」ためのリソースを持っていないためです。《灰色熊》はこの状況に関与しません。
※7/27追記
NetRepより同様の質問への回答があり、手札が空であっても島を手札に戻してから捨てることで唱えられるとのことです。
以上です。不明な点などありましたら追加の質問またはコメントお願いします。
※個人的な見解です。公式性はありません。
APがReanimateで墓地のクローンを墓地から戦場に戻し、そのクローンは戦場の灰色熊のコピーになりました。APは何点のダメージを受けますか。(wikiに「墓地のマナコストを参照する」とあったのと、以前の閃光とクローンのJNR回答をふまえたうえでの質問です)
Gathererに墓地での点数で見たマナ・コストを見るとあります。
608.2gで最後の情報を使うためだと考えられます。
APが墓地の灰色熊とさまようものを対象に戦慄衆の指揮を唱え、NAPが対応して自身のコントロールしている戦場のひっかき爪のタップ能力で墓地の灰色熊のみを追放しました。その後APが戦慄衆の指揮を解決する際、戦慄衆の指揮はAPに何点のダメージを与えますか。
1点です。解決時に不適正な対象の情報は参照できません。(608.2b)
Wheel of fortuneはいくつのイベントに分割されますか?(托鉢する者の置換能力について考えた際に発生した疑問です。「各プレイヤーがカードを捨てる」「APが7枚引く」「NAPが7枚引く」に分割されると考えています)
また上記のようにイベントが分割される場合、APがコントロールする単一の托鉢する者はAPが解決するWheel of fortuneの「『APが7枚引く』が置換されたNAPが2枚以上引くイベント(対戦相手がコントロールする托鉢するものと思考の反射の合わせ技などで再現可能)」と「『NAPが7枚引く』イベント」をそれぞれ置換できますか?
また最初の質問において「APが7枚引く」イベントと「NAPが7枚引く」イベントが分割されない場合、APが托鉢する者を二体(それぞれTa、Tbとします)、NAPが托鉢する者を一体(Tcとします)コントロールしておりAPがwheel of fortuneの解決をはじめた場合、AP、NAPはそれぞれ最終的に何枚のカードを引きますか。
(イベントが分割されない場合、「APが7枚、NAPが7枚引く」イベントがTaとTcによって「APが一枚引き、NAPが一枚引き、APが一枚引き、NAPが一枚引く」という単一のイベントになりますが、これをTbが「NAPが二枚以上引く単一のイベント」とみなし置換効果を適用しますか、という質問です)
そもそも、「イベントが分割される」というのはいつでも使える話ではありません(そういう書き方をしてきたかもしれませんが…)。
ある効果からみたひとつのイベントが、別のある効果から見たとき複数のイベントである、ということがあるに過ぎません。「何から見たイベントか」で考えましょう。
さて、《Wheel of Fortune(WoF)》を質問された状況その1で解決していきましょう。
イベントは"Each player discards their hand, then draws seven cards."を順番に進めていきます。
・APとNAPは手札を捨てます。イベントの残りは"then (each player) draws seven cards."
・APとNAPは同時にカードを引こうとしますが、それぞれのドローについて置換効果が存在しますので、APが先に置換効果を適用します。イベントは"then (each player) draws seven cards."→"AP draws 7, NAP draws 7"
・APが最初に、複数枚引くことを置換する置換効果から適用します(616.1f)。APのドローに対して、NAPの《托鉢するもの(AC)》を適用します。"AP draw 1, NAP draw 1, NAP draws 7"
・NAPのドローに対して、APのACを適用します。"AP draw 1, AP draw 1, NAP draw 1, NAP draw 1"
・APはカードを引きます。"AP draw 1, NAP draw 1, NAP draw 1"
・APはカードを引きます。"NAP draw 1, NAP draw 1"
★NAPのドローに対して、《思考の反射(TR)》の置換効果を適用します。既にWoFの"(each player) draws seven cards"に対してAPのACを適用したため、TRの適用後に再度適用することはありません。"NAP draws 2, NAP draw 1"
・NAPはカードを2枚引きます。"NAP draw 1"
・TRを適用します。"NAP draws 2"、NAPはカードを2枚引きます。
その2についても、上の★以降を省いた結果のようになります。APのAC2体のうちどちらかの置換効果を適用すると、もはや複数枚引くイベントは残っていません。
WoFのドローの部分は、ACからみるとひとつのイベント、AC適用後にTRからみるとふたつのイベント、ということです(「カードを1枚引くなら」が適用できるイベントがふたつある)。
以前の記事で書いたとおり、イベントは動詞で区切るとの非公式なルールがあるとのことです
(公式に文書として書かれたことはないが、裁定の根拠としてルール管理者から関係者に語られたことがある、という意味です)。
それを鑑みると、以上のように扱えるでしょう。
「複数枚引くイベント」かどうかは、drawという動詞にくっついている数を見ます。draw a cardがどれだけたくさん書かれていても、それは複数枚引くイベントではありませんし、draw 2 cardsは複数枚引くイベントです。
APが托鉢する者をコントロールしており、NAPが思考の反射をコントロールしているとき、NAPが神秘の合流点をカードを引くモードを三回使うことを選択し唱えました。解決時にAP、NAPはそれぞれ何枚のカードを引けますか?
先ほどと同様に考えます。カンマとピリオドの差はあります。あとで説明します。
・始まりは"NAP draw 1. NAP draw 1. NAP draw 1."
・TRを適用する。"NAP draws 2. NAP draw 1. NAP draw 1."
★NAPが複数枚引こうとしているので、APのACを適用する。"AP draw 1, NAP draw 1. NAP draw 1. NAP draw 1"
・APは1枚引く。NAPは1枚引く。"NAP draw 1. NAP draw 1."
・★を繰りかえす。最終的にAPが3枚、NAPが3枚引く。
ピリオドで区切ったのは、オリジナルのイベントで動詞で区切られていたところです。
先ほどと似た書き方をしましたが、""で囲われているところはACにとってひとつのイベントではありません。ピリオドがACにとってのイベントの区切りです。
これは私の考えですし、NetRepに確認したものでもありません。
起動型能力を起動し始める際に起動コストが十全でないように見えても、起動し始めることは可能ですか(602.2aに入れますか、という質問です。相互作用としては601.2gにおいて彩色の宝球を起動し手札コストを得る、601.2gで手札から猿人の指導霊を追放し602.2aの時点では足りないように見えたマナを供給する、などです)
一般には602.2aには入れて、コストの支払いに入れません…が、とりあえずもっと詳しい状況が必要です。これだけでは回答できません。
「リソースが足りない」は「ゲームから見て」なので、ゲームは非公開情報以外は見えています。ですので、《猿人の指導霊》を追放してマナが出る状況は、そもそも「足りている」状況です。
手札をどうこうするコストが必要で、彩色の宝球で手札を得る、は最初に足りてないなら払えません(118.3)。
(が、目的の起動型能力より先に宝球を起動すればよいです。)
※7/31追記:他の件のNetRep回答を受けて、手札を捨てるためのコストに601.2hで宝球を起動して引いてきたカードを充ててもいい、と修正します。(これ自体はNetRep回答ではありません。私の個人的な考えです。)
解放された者、カーンの-14能力(再ゲームを始める能力)を解決する際、それより前にスタック上に置かれ解決されていない能力はどうなりますか?
またスタック上から取り除かれるのであれば、どのタイミングで取り除かれますか?
(カーンの-14能力をブライトハースの指輪でコピーした場合などを考えています)
《カーン》の-14能力の解決中に「ゲームを再び開始する」ので、それの最初の処理として前のゲームは即座に終了します。
前のゲームの情報は、-14が参照できるカードを除いて一切持ち越されません。
スタックにあるものも何もかもゲームごと消えるので、いつ取り除かれるとかではなく、全部消えてしまいます。
墓所這いの「あなたは、あなたがゾンビ(Zombie)をコントロールしているかぎり、墓所這いをあなたの墓地から唱えてもよい。」は能力追加効果ですか
(イクスリッドの看守との相互作用での兼ね合いについての質問です。MOにてイクスリッドの看守がいる際に墓所這いが墓地から唱えられたので質問しました)
いいえ。単に条件によって呪文を唱える許可を与える常在型能力です。能力を「持つ」とも「得る」とも書いておらず、この常在型能力自身がなにか別の能力を与えているわけではありません。MOはMOです。
《レンと六番》の大マイナス能力によって紋章を得ているプレイヤー(以下自身とします)が、《島》をコントロールしており、自身の墓地には《目くらまし》があり、また自身の手札は一枚であり土地ではないカード(《灰色熊》)です。
この時対戦相手が唱えた《稲妻》に対して、自身は墓地から代替コストかつ回顧の追加コストを支払って《目くらまし》を唱えようと考えています。コストの支払いをはじめることはできますか?
(下記の質問箱の回答をふまえての質問です)
https://twitter.com/testing_box/status/1142435666195701760?s=19
質問箱の回答を前提に答えるならば、支払うことはできません。コストの支払いを始める前に、「土地・カードを捨てる」ためのリソースを持っていないためです。《灰色熊》はこの状況に関与しません。
※7/27追記
NetRepより同様の質問への回答があり、手札が空であっても島を手札に戻してから捨てることで唱えられるとのことです。
以上です。不明な点などありましたら追加の質問またはコメントお願いします。
コーナーケース箱 その8
2019年5月13日 ルール考察元号が変わりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
令和最初のコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
できます。614.12より、その森は置換効果の適用時にはLiving Planeの影響を受けているものとして扱うので、タイタンのコピーになって戦場に出てきます。
イクサランで変更があった部分ですね。
406.3に次のように書いてあります。
ですので、一瞬「見る」と書いてあってもずっと見られるわけです。
701.15aに、次のように書いてあります。
ですので、次にプレイヤーが優先権を得るまで(通常は次ターンのアップキープでしょう)公開されます。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点等はコメントか追加の質問お願いします。
令和最初のコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
APの戦場
Living Plane
無限反射/Infinite Reflectionが太陽のタイタン/Sun Titanにエンチャントされている。
墓地に土地が10枚
APが森を出した時太陽のタイタンになりETB能力が誘発し墓地の土地をリアニすることは出来ますか?
できます。614.12より、その森は置換効果の適用時にはLiving Planeの影響を受けているものとして扱うので、タイタンのコピーになって戦場に出てきます。
イクサランで変更があった部分ですね。
人知を越えたもの、ウギンのプラス能力によって追放された裏向きのカードの表面をいつでも見られる、とリリースノートにはありますが、もしCR上に見られる根拠などありましたら教えていただければ幸いです。(秘匿能力による追放の際にはその誘発型能力上で追放した裏向きのカードに常在型能力を付与していたと記憶しているのですが、それ以外の状況で裏向きのカードの表面を見ることに対するCRがうまく見つけられなかったので質問しました)
406.3に次のように書いてあります。
406.3. 追放されたカードは通常オモテ向きであり、全てのプレイヤーに公開されている。「裏向きで追放されている/exiled face down」カードは、説明によって許可されていない限り、いずれのプレイヤーによっても見ることはできない。ただし、プレイヤーが裏向きで追放されているカードを見ることができることになったら、そのカードが追放され続けている限り、見ることができるとする効果が終わったあとでも見ることができる。
ですので、一瞬「見る」と書いてあってもずっと見られるわけです。
NAPが《永遠神ケフネト》をコントロールしているときに、APが《一日のやり直し》を唱え、解決に入りました。NAPはこのターンの最初のドローとして、《選択》をケフネトの能力で公開しました。《選択》の公開はいつ終わりますか?
701.15aに、次のように書いてあります。
701.15a カードを公開するとは、そのカードをしばらくの間すべてのプレイヤーに見せるということである。効果によってカードが公開される場合、その効果のそのカードに関係する部分がすべて終わるまで公開され続ける。呪文を唱えるコストや能力を起動するコストとしてカードが公開される場合、そのカードはその呪文や能力が宣言されてからスタックを離れるまでの間公開され続ける。カードを公開することによって誘発型能力が誘発する場合、その誘発型能力がスタックを離れるまでそのカードは公開されたままになる。その能力が次にプレイヤーが優先権を得る時にスタックに置かれない場合、そのカードの公開は終わる。
ですので、次にプレイヤーが優先権を得るまで(通常は次ターンのアップキープでしょう)公開されます。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点等はコメントか追加の質問お願いします。
コーナーケース箱 その7
2019年4月14日 ルール考察しばらくぶりです。コーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
まず質問に入る前に、呪文を唱える手順(601.2)について、以下のようにまとめてみました(詳細は原文を参照してください)。
といった順番です。
それでは本題へ移りましょう。
対戦相手の選択によります。
まず、総コストが「対戦相手が3点のライフを得る」に固定されます。
実際に支払い始めると、最初に極悪な死の置換効果が適用されます。
次に片意地な使い魔の置換効果が適用されますが、この置換効果は任意に適用できるため、3枚のドローのうち何枚を飛ばすか1枚ごとに選びます。
結果としては、3枚のドローをすべてそのまま引こうとすると、単にカードが2枚しかないため、「3枚引く」というコストを支払えませんから、その時点で巻き戻ります。ライブラリーからスタック以外へのカードの移動は巻き戻されませんので、2枚引かれたまま激励を唱える前まで巻き戻ります。
2枚引いて1枚飛ばす、あるいはそれ以上ドローを飛ばした場合、「n枚(2枚以下)のカードを引く」を支払えたため、呪文は適正に唱えられます。
3枚目のドローはされ、巻き戻されることはありません。
呪文を唱える手順を追いかけます。
代替コストの適用は2bで行われます。2cで対象を適正に取ります。そして2eを問題なく通過します。2fで「対戦相手が3点のライフを得る」という総コストが決定され、質問のようにバウンスを行うのは2hです。
この呪文を唱える手順の間で、実は何もおかしなことは起こっていないのです。
あとから代替コストを適用するための条件である森が消えたり、対象となったクリーチャーが戦場からいなくなったりしていますが、それぞれの手順を適正に終えているのです。
結果として「既にいなくなったクリーチャーを対象とし、かつ代替コストを適用するための条件をあとから満たさなくなった《激励》」がスタックに置かれているのですが、この呪文は2bも2cも2eも2fも2hもすべて適正に通過しています。
以上のルールは、「手順を踏むことができなくなった場合」と「呪文を唱える間に唱えることを禁止する効果に引っかかった場合」に該当します。
呪文を唱える間に対象がいなくなったりしたらただちに巻き戻される、というわけではなく、それぞれの手順を適正に行いさえすれば、最終的に示された呪文が通常と異なることがあっても、それは適正に唱えられています。
できません。置換された結果のコストである「カードを3枚引く」が支払えないためです。
できません。迷宮の霊魂の影響下では、複数枚引くことを含むコストを支払うことができないためです(120.2b)。
1.できます。唱える手順を始める段階で、あなたがインスタントを唱えられる状況かつ復仇を唱えることを禁止する効果がないため、復仇を適正に唱えることができます(601.3)。
2,3.601.2cの時点で適正に対象を取れないため巻き戻されます。唱える手順を終えることはできません。
1.できます。唱える手順を始める段階で、あなたがインスタントを唱えられる状況かつ復仇を唱えることを禁止する効果がないため、復仇を適正に唱えることができます(601.3)。
2.できます。先の状況と違い、601.2cを適正に終えることができます。
3.巻き戻されません。
通常含まれません。カードのコピーは(それ自身がカードで表されていない限り)カードではありません。等時の王笏によって、弾けるドレイクのパワーは変化しません。
変異で唱えることができます(702.36c)。
(5/22追記)唱えることはできません。変異で唱える最初の手順として、それを裏返して2/2無色…のクリーチャーにします。これを唱える許可があるかどうかを見ますので、《るつぼ》は墓地からクリーチャーを唱えることを許可しません。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点等は追加の質問またはコメントにてお願いします。
※個人的な見解です。公式性はありません。
まず質問に入る前に、呪文を唱える手順(601.2)について、以下のようにまとめてみました(詳細は原文を参照してください)。
2a.スタックへ動かす
2b.モード、代替・追加コスト、X、特殊マナの選択
2c.対象の選択
2d.割り振り
2e.呪文が適正に唱えられるかのチェック
2f.総コストの決定
2g.マナ能力の起動
2h.コストの支払い
2i.呪文を唱えたことによる誘発のチェック
といった順番です。
それでは本題へ移りましょう。
自身が森と灰色熊を、対戦相手が極悪な死と片意地な使い魔をコントロールしており、かつ対戦相手のライブラリーが2枚のとき、自身は激励を(編注:代替コストで)適正に唱えることができますか。また対戦相手の選択による場合、どのような選択をとった場合にどのような結果が発生しますか。
対戦相手の選択によります。
まず、総コストが「対戦相手が3点のライフを得る」に固定されます。
実際に支払い始めると、最初に極悪な死の置換効果が適用されます。
次に片意地な使い魔の置換効果が適用されますが、この置換効果は任意に適用できるため、3枚のドローのうち何枚を飛ばすか1枚ごとに選びます。
結果としては、3枚のドローをすべてそのまま引こうとすると、単にカードが2枚しかないため、「3枚引く」というコストを支払えませんから、その時点で巻き戻ります。ライブラリーからスタック以外へのカードの移動は巻き戻されませんので、2枚引かれたまま激励を唱える前まで巻き戻ります。
2枚引いて1枚飛ばす、あるいはそれ以上ドローを飛ばした場合、「n枚(2枚以下)のカードを引く」を支払えたため、呪文は適正に唱えられます。
自身が森と灰色熊を、対戦相手が極悪な死と気流の言葉をコントロールしています。対戦相手が気流の言葉を2度起動しているターンに、自身が灰色熊を対象に激励を(編注:代替コストで)唱え、対戦相手が激励の代替コストであるライフゲインを極悪な死でドローに置換しさらに気流の言葉でバウンスに置換した際、一回目に森を、二回目に灰色熊を手札に戻しました。結果的に激励は巻き戻されると考えますが、三枚目のドローはなされますか?あるいは巻き戻されませんか?
3枚目のドローはされ、巻き戻されることはありません。
呪文を唱える手順を追いかけます。
代替コストの適用は2bで行われます。2cで対象を適正に取ります。そして2eを問題なく通過します。2fで「対戦相手が3点のライフを得る」という総コストが決定され、質問のようにバウンスを行うのは2hです。
この呪文を唱える手順の間で、実は何もおかしなことは起こっていないのです。
あとから代替コストを適用するための条件である森が消えたり、対象となったクリーチャーが戦場からいなくなったりしていますが、それぞれの手順を適正に終えているのです。
結果として「既にいなくなったクリーチャーを対象とし、かつ代替コストを適用するための条件をあとから満たさなくなった《激励》」がスタックに置かれているのですが、この呪文は2bも2cも2eも2fも2hもすべて適正に通過しています。
601.2(抜粋) 呪文を唱える途中のどこかの時点でプレイヤーが手順を完了できなくなったら、その呪文を唱えることは不正である。
601.3(抜粋) 呪文を提示し終わったあとで唱えることが認められなくなった場合、その呪文を唱えることは不正であり、ゲームはその呪文を唱えることを提示す直前の瞬間に戻る。
以上のルールは、「手順を踏むことができなくなった場合」と「呪文を唱える間に唱えることを禁止する効果に引っかかった場合」に該当します。
呪文を唱える間に対象がいなくなったりしたらただちに巻き戻される、というわけではなく、それぞれの手順を適正に行いさえすれば、最終的に示された呪文が通常と異なることがあっても、それは適正に唱えられています。
自身が森と灰色熊を、対戦相手が極悪な死と迷宮の霊魂をコントロールしているとき、自身が代替コストで激励を唱えることはできますか。
できません。置換された結果のコストである「カードを3枚引く」が支払えないためです。
自身が森と灰色熊を、対戦相手が極悪な死と片意地な使い魔と迷宮の霊魂をコントロールしています。対戦相手のライブラリーが十分にあり、またこのターン中対戦相手が一枚もドローしていない場合、対戦相手の選択次第によっては、自身は激励を代替コストで唱える過程を終えることができますか?
できません。迷宮の霊魂の影響下では、複数枚引くことを含むコストを支払うことができないためです(120.2b)。
自身がマローをコントロールしており、自身の手札は4枚です。このとき自身はマローを対象に手札から復仇を唱えようと考えていますが
1.唱え始めることができますか?
2.唱え終えることができますか?
3.唱え終えることができない場合、どの段階で巻き戻りますか?
1.できます。唱える手順を始める段階で、あなたがインスタントを唱えられる状況かつ復仇を唱えることを禁止する効果がないため、復仇を適正に唱えることができます(601.3)。
2,3.601.2cの時点で適正に対象を取れないため巻き戻されます。唱える手順を終えることはできません。
通常の二人対戦で、対戦相手がニクサシッドをコントロールしており、ニクサシッドの対象(編注:選ばれたプレイヤー)はこちらです。こちらの手札が4枚のとき、手札から復仇をニクサシッドを対象に唱えようとしたとき
1.唱え始めることができますか?
2.唱え終えることができますか?
3.唱え終えることができない場合、どの段階で巻き戻りますか?
1.できます。唱える手順を始める段階で、あなたがインスタントを唱えられる状況かつ復仇を唱えることを禁止する効果がないため、復仇を適正に唱えることができます(601.3)。
2.できます。先の状況と違い、601.2cを適正に終えることができます。
3.巻き戻されません。
戦場以外でのカードのコピーはカードの枚数に含まれますか?(等時の王笏でコピーを生成した場合、そのコピーを唱え終わるまで弾けるドレイクのパワーは上昇しますか?)
通常含まれません。カードのコピーは(それ自身がカードで表されていない限り)カードではありません。等時の王笏によって、弾けるドレイクのパワーは変化しません。
「世界のるつぼ」を場に出している状態で墓地にある「生けるものの洞窟」を変異で出すことは可能ですか?
(5/22追記)唱えることはできません。変異で唱える最初の手順として、それを裏返して2/2無色…のクリーチャーにします。これを唱える許可があるかどうかを見ますので、《るつぼ》は墓地からクリーチャーを唱えることを許可しません。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点等は追加の質問またはコメントにてお願いします。
コーナーケース箱 その6
2019年2月20日 ルール考察毎度おなじみコーナーケース箱です。
※個人的な見解です。公式性はありません。
速攻は失われます。
おっしゃる通り、暴動により速攻を持つことと、《無効皮のフェロックス》の起動型能力により能力を失うのは同じ第6種の継続的効果です。
《野生の律動》により暴動を与えられて、戦場に出るに際し速攻を得るわけですが、このタイムスタンプは戦場に出たときです。(613.6a)
一方、《無効皮のフェロックス》の起動型能力により能力を失うことのタイムスタンプは、それを解決したときです。(613.6b)
つまり、戦場に速攻を持って出て、起動型能力の解決の結果能力を失うわけですね。
《謙虚》の影響下で「飛行を得る」みたいな起動型能力を起動したときの挙動などと共通しています。
疑問は解決したでしょうか。追加の質問・コメントなどあればお寄せください。
それではまた次回。
※個人的な見解です。公式性はありません。
野生の律動をコントロールしているプレイヤーが手札から無効皮のフェロックスを唱え、野生の律動によってフェロックスに速攻を与えました。その後フェロックスの起動型能力を起動した際、この与えた速攻能力はどうなりますか。(種類別がどちらも同一種(6種)に見え、かつどちらのタイムスタンプが先か判別できないと考えたため質問しました)
速攻は失われます。
おっしゃる通り、暴動により速攻を持つことと、《無効皮のフェロックス》の起動型能力により能力を失うのは同じ第6種の継続的効果です。
《野生の律動》により暴動を与えられて、戦場に出るに際し速攻を得るわけですが、このタイムスタンプは戦場に出たときです。(613.6a)
一方、《無効皮のフェロックス》の起動型能力により能力を失うことのタイムスタンプは、それを解決したときです。(613.6b)
つまり、戦場に速攻を持って出て、起動型能力の解決の結果能力を失うわけですね。
《謙虚》の影響下で「飛行を得る」みたいな起動型能力を起動したときの挙動などと共通しています。
疑問は解決したでしょうか。追加の質問・コメントなどあればお寄せください。
それではまた次回。
ルールの盲点を抱えるカード、そしてそれを使うとき
2019年1月16日 考察今日はルールというより、このゲームとのつきあい方みたいな話。
マジックには、ルールの盲点を抱えるカードが多々あります。ここでいう盲点というのは、「CRでサポートされていないこと」を指します。俗に言う「未解決問題」よりは、ゲームの進行に影響を及ぼさないものを想定してお話しします。多少乱暴に言うと、「普通にゲームをする上ではなんら支障がないこと」です。
たとえば、《森の知恵》が参照する「このターン引いたカード」とは何か、CRのどこにも書いてありません。その他、古いカードから新しいカードまで、CRに直接書いていないことを参照するものは多々あります。
さて、そのようなカードを使うとき、それが抱える盲点から生じる問題があります。《森の知恵》で言えば、引いたカードを手札に混ぜてしまったときどうするか、といったことです。
この場合の詳細な取り扱いは、実際の状況によって判断が異なるため割愛しますが、そもそもCRを読むだけでは全く解決しません。「ポリシー」と呼ばれる領域の話になります。
他にもCRに書いていないことを参照するカードは数多く存在しますが、果たしてそのようなカードは使われないでしょうか?もちろんそんなことはありません。例に挙げた《森の知恵》は非常に強力なカードであり、よく見かけます。
そう、よく見かけるのです。盲点を抱えるカードですが、大抵の場合ちゃんと使えています。
ただ先ほど言った通り、取り扱いに注意が必要なことは確かです。考えなしに使えるカードではありません。
ここでひとつ考えてみましょう。その「注意」をしなければならないのは、いったい何故でしょう。
そう、そのカードに盲点があるからです。
しかし、そのカードをデッキに入れているのは誰ですか?
そう、もちろんデッキを組んだ人、あなたです。(借りることもあるとか屁理屈言わないでね)
そしてそのカードを使おうとして使うのは、デッキを組んだ人(そしてデッキを使う人)です。それに盲点があることを知っていても知らなくても、そのカードが強力だから使いたい、という意思をもってデッキに入れたはずです。
さて、もう一度考えましょう。盲点のあるカードについて「注意」をしなければならないのは、いったい"誰"でしょう。
そう、もちろんあなたです。カードをデッキに入れたのですから。
つまり、盲点を持つカードを使うときは、そのカードが強力であることと、注意をしなければならないこと、両方とも受け入れることが必要なのではないでしょうか。
つまり、《森の知恵》でカードを追加で引きたい!という人は、「このターン引いたカード」の取り扱いにも慎重になる責任があると、私は思います。
盲点から生じるメリットもデメリットも受け入れられる人こそ、そのカードを使うべきでしょう。
これまでお話しした内容は、次に挙げるカードも同様に考えられます。
・CRでサポートされてはいるが、実際の使用に著しい不便があるもの(エキスパンション参照カードetc)
・CRでサポートされてはいるが、あまりに古かったり使われてなかったりするもの(バンド、フェイジングetc)
・CRでサポートされてはいるが、ルールが難解なもの(謙虚etc)
どんなカードを使うときも、カードが抱える問題から生じるものは使う側が自ら負わなければならないのではないでしょうか。
さて、一応補足しておきますが、私は「未解決問題」や「盲点」は仕方ないからそのまま受け入れようよ、ということを言いたいわけではありません。すぐとは行かなくても、盲点は将来解決されるべきだと思います。
私のコーナーケース箱でもその盲点を取り扱うことが多いですが、「普通にゲームをする上ではなんら支障がないこと」であることが大半です。しかし、束縛スクイーの話のように、目に見えて支障が起こることもあります。
こういった盲点を追い求めることについて、私はとても肯定的です(でなければコーナーケース箱は作りません)。
ただ私が言いたいのは、そのような盲点を突いてメリットを得るなら、その盲点がもたらすデメリットは使う人が受け入れなければいけないことじゃないか、ということです。
不安定な挙動は改められるべきですが、それでもそのカードを使うだけの理由があるなら、不安定な挙動からもたらされるもの(ジャッジによって裁定が違う、などなど)には目をつぶるしかないのかな、と思います。
同じことの繰り返しになってしまうので最後にしますが、盲点はいいことも悪いことも引き起こします。メリットだけを享受することはできません。
MTGのルールは論理的で非常によくできています。他TCG(何とは言いませんが)の裁定例など見ていると、本当に強く思います。
しかし、みなさんご存知のMTGの黄金律「カードはルールに勝つ」が存在するが故に、いくつもの盲点を抱えています。それは、ルールを破壊するという強力な効果の代償として、やむなく存在するものでしょう。
好きなカードを好きなように使いましょう。このすばらしいゲームの強力なカードを使いましょう。そしてその強力さから生じるものは、なんだよ未整備かよと文句を言いながらも、代償として受け入れましょう。
そんなところでした。長文に目を通していただき、ありがとうございました。
マジックには、ルールの盲点を抱えるカードが多々あります。ここでいう盲点というのは、「CRでサポートされていないこと」を指します。俗に言う「未解決問題」よりは、ゲームの進行に影響を及ぼさないものを想定してお話しします。多少乱暴に言うと、「普通にゲームをする上ではなんら支障がないこと」です。
たとえば、《森の知恵》が参照する「このターン引いたカード」とは何か、CRのどこにも書いてありません。その他、古いカードから新しいカードまで、CRに直接書いていないことを参照するものは多々あります。
さて、そのようなカードを使うとき、それが抱える盲点から生じる問題があります。《森の知恵》で言えば、引いたカードを手札に混ぜてしまったときどうするか、といったことです。
この場合の詳細な取り扱いは、実際の状況によって判断が異なるため割愛しますが、そもそもCRを読むだけでは全く解決しません。「ポリシー」と呼ばれる領域の話になります。
他にもCRに書いていないことを参照するカードは数多く存在しますが、果たしてそのようなカードは使われないでしょうか?もちろんそんなことはありません。例に挙げた《森の知恵》は非常に強力なカードであり、よく見かけます。
そう、よく見かけるのです。盲点を抱えるカードですが、大抵の場合ちゃんと使えています。
ただ先ほど言った通り、取り扱いに注意が必要なことは確かです。考えなしに使えるカードではありません。
ここでひとつ考えてみましょう。その「注意」をしなければならないのは、いったい何故でしょう。
そう、そのカードに盲点があるからです。
しかし、そのカードをデッキに入れているのは誰ですか?
そう、もちろんデッキを組んだ人、あなたです。(借りることもあるとか屁理屈言わないでね)
そしてそのカードを使おうとして使うのは、デッキを組んだ人(そしてデッキを使う人)です。それに盲点があることを知っていても知らなくても、そのカードが強力だから使いたい、という意思をもってデッキに入れたはずです。
さて、もう一度考えましょう。盲点のあるカードについて「注意」をしなければならないのは、いったい"誰"でしょう。
そう、もちろんあなたです。カードをデッキに入れたのですから。
つまり、盲点を持つカードを使うときは、そのカードが強力であることと、注意をしなければならないこと、両方とも受け入れることが必要なのではないでしょうか。
つまり、《森の知恵》でカードを追加で引きたい!という人は、「このターン引いたカード」の取り扱いにも慎重になる責任があると、私は思います。
盲点から生じるメリットもデメリットも受け入れられる人こそ、そのカードを使うべきでしょう。
これまでお話しした内容は、次に挙げるカードも同様に考えられます。
・CRでサポートされてはいるが、実際の使用に著しい不便があるもの(エキスパンション参照カードetc)
・CRでサポートされてはいるが、あまりに古かったり使われてなかったりするもの(バンド、フェイジングetc)
・CRでサポートされてはいるが、ルールが難解なもの(謙虚etc)
どんなカードを使うときも、カードが抱える問題から生じるものは使う側が自ら負わなければならないのではないでしょうか。
さて、一応補足しておきますが、私は「未解決問題」や「盲点」は仕方ないからそのまま受け入れようよ、ということを言いたいわけではありません。すぐとは行かなくても、盲点は将来解決されるべきだと思います。
私のコーナーケース箱でもその盲点を取り扱うことが多いですが、「普通にゲームをする上ではなんら支障がないこと」であることが大半です。しかし、束縛スクイーの話のように、目に見えて支障が起こることもあります。
こういった盲点を追い求めることについて、私はとても肯定的です(でなければコーナーケース箱は作りません)。
ただ私が言いたいのは、そのような盲点を突いてメリットを得るなら、その盲点がもたらすデメリットは使う人が受け入れなければいけないことじゃないか、ということです。
不安定な挙動は改められるべきですが、それでもそのカードを使うだけの理由があるなら、不安定な挙動からもたらされるもの(ジャッジによって裁定が違う、などなど)には目をつぶるしかないのかな、と思います。
同じことの繰り返しになってしまうので最後にしますが、盲点はいいことも悪いことも引き起こします。メリットだけを享受することはできません。
MTGのルールは論理的で非常によくできています。他TCG(何とは言いませんが)の裁定例など見ていると、本当に強く思います。
しかし、みなさんご存知のMTGの黄金律「カードはルールに勝つ」が存在するが故に、いくつもの盲点を抱えています。それは、ルールを破壊するという強力な効果の代償として、やむなく存在するものでしょう。
好きなカードを好きなように使いましょう。このすばらしいゲームの強力なカードを使いましょう。そしてその強力さから生じるものは、なんだよ未整備かよと文句を言いながらも、代償として受け入れましょう。
そんなところでした。長文に目を通していただき、ありがとうございました。
コーナーケース箱 その5
2019年1月1日 ルール考察 コメント (10)あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
しばらく時間が取れず遅くなってしまいましたが、コーナーケース初めといきましょう。
※個人的な見解です。公式性はありません。
これ、今まではandかカンマで途切れてるもんだと思ってたんですが、動詞で分割されるみたいです。
動詞で分割されると筋が通ることが多々あるので、今までの回答はひとまず取り下げてしまいます。
イベントの分割に関しては先の質問の通りとして。
今まで、ライブラリーの上は(例外を除き)常に確認可能だという立場でロジックを立てて来ましたが、「めっちゃ公式に近い非公式」みたいなソースから「ライブラリーの一番上が不定の間は公開しないよ」という話が出てきたため、
回答としては「実はそもそも見られないよ」と答えてしまえるのですね。
ただそれでは満足しないかもしれませんし、そのソースは「一応非公式」なので、暫定的に今までの立場での回答をするならば、「時間の把握によるカードの移動は全て同時なので、新たなカードの公開は移動が完了したあと」です。
質問の意図がわかりませんが、CR通りなら「メインボードを分離したとき」ではないでしょうか。
はい。Gathererにも書いてあります。
何故かというと、Nixは「唱えるためのマナ」を参照しようとしますが、ストームによるコピーは全く唱えられていないため、「唱えるためにマナが使われているか」はNoです。
そして、支払われたマナはコピー可能な値ではありませんから、コピー元を参照することもありません。(ただし、支払われた追加コストなどは参照可能です。コピー可能な値だからです。)
様々な条件を提示してもらっていますが、私の判断では全てループです。何故なら、状態が有意に変わっていないためです。
「CR及びMTRを読み込んだ場合」という条件は、申し訳ありませんがどういった回答を求めたものか分かりませんので省きます。
全ての場合において、ループに関与しているプレイヤーに、「その行動を『何回』続けたいか」を確認し、その回数続けさせます。そのあとは、同じことを再度繰り返すことはできません。
厳密な回数を求められない行動を繰り返すことは認められません。例えば、「相手のライブラリーが切れるまで」は、一般には認められます。相手のライブラリーを数えて回数を申告する必要はありません。しかし、恒久的なライブラリー修復手段(エムラクール等)が明らかになった場合に、「実際に切れるまで」繰り返すことはできません。
抽象的な回答になったため、もう少しだけ具体的な内容を書くならば、
・ループかどうかの判断は全てジャッジが行う
・負けない手段を維持するのはループ
・有意に状況が変わらなければループ
・ループに関与しているプレイヤーは、「ループをやめる」「ループを(厳密に)何回やってからやめる」のみ選べる
といったところでしょうか。
おそらく聞き足りないことが多数あるでしょうから、追加の質問で不明点を投げてください。
以上、いかがでしたでしょうか。
少しでもみなさんの疑問の解決に役立てば幸いです。
今年もよろしくお願いいたします。
しばらく時間が取れず遅くなってしまいましたが、コーナーケース初めといきましょう。
※個人的な見解です。公式性はありません。
木霊の手の内はどこからどこまでが同一イベントですか。
(andとカンマによる各イベントの断絶についての質問です。「土地二枚を探す」「公開する」「一枚をタップ状態で戦場に出す」「一枚を手札に加える」「ライブラリーを切り直す」の最大5イベントに分割可能だと考えており、この中でどことどこが繋がれた同一イベントであるかを知りたいです)
これ、今まではandかカンマで途切れてるもんだと思ってたんですが、動詞で分割されるみたいです。
動詞で分割されると筋が通ることが多々あるので、今までの回答はひとまず取り下げてしまいます。
「コーナーケース箱 その1」での未来予知と諜報の解答を受けての質問です。場合によっては二度手間になってしまうかもしれません、申し訳ありません。
未来予知をコントロールしているAPが時間の把握を唱え、解決に入りました。解決前に見えていたライブラリートップは島であり、また解決後のライブラリートップも島でした。
NAPから見た視点の場合、解決後のライブラリートップの島が解決前の島と同一であるか(=ライブラリートップが変化していないか=二枚目ないし三枚目を手札に加えたか)、または解決前とは別の島であるか(=解決前の島が少なくともボトムか手札に移動したか)がCR的に確認できますか?
またこれも「コーナーケース その1」内でのandに対する解答と被るところではありますが、時間の把握のテキストはそれぞれ「ピリオド」「カンマ」「カンマ+and」で区切られていますが、どこからどこまでが同一イベントとなりますでしょうか?
イベントの分割に関しては先の質問の通りとして。
今まで、ライブラリーの上は(例外を除き)常に確認可能だという立場でロジックを立てて来ましたが、「めっちゃ公式に近い非公式」みたいなソースから「ライブラリーの一番上が不定の間は公開しないよ」という話が出てきたため、
回答としては「実はそもそも見られないよ」と答えてしまえるのですね。
ただそれでは満足しないかもしれませんし、そのソースは「一応非公式」なので、暫定的に今までの立場での回答をするならば、「時間の把握によるカードの移動は全て同時なので、新たなカードの公開は移動が完了したあと」です。
ゲームはいつから開始されていますか
(CR103に関する質問です)
質問の意図がわかりませんが、CR通りなら「メインボードを分離したとき」ではないでしょうか。
拒否/Nixはストームで発生したコピーを打ち消せますか
はい。Gathererにも書いてあります。
何故かというと、Nixは「唱えるためのマナ」を参照しようとしますが、ストームによるコピーは全く唱えられていないため、「唱えるためにマナが使われているか」はNoです。
そして、支払われたマナはコピー可能な値ではありませんから、コピー元を参照することもありません。(ただし、支払われた追加コストなどは参照可能です。コピー可能な値だからです。)
m19以降のMTR4.4によってループに対しての各種裁定及び判断が変更されたと思いますが、下記の状態においてどのような裁定がくだるのかを「CR及びMTRを普遍的に読み込んだ場合」「RMM氏個人のジャッジ判断の場合」にそれぞれ教えていただきたく思います。なおループに関しては当日のジャッジにすべての決定権があることを知ったうえでの質問です。また条件や聞き取りが足りないという場合には示していただければコメントにて補足します。
【前提:モダン・緑信心vsランタンコントロール・2ゲーム目・1ゲーム目はランタン側が勝利・緑信心が白金の天使をコントロール中・ランタン側のライブラリーは残り30枚、幕屋の大魔導師及びアカデミーの廃墟をコントロール中、白金の天使を除去できるカードはライブラリーに残っていない・互いにリストの公開はしていない】
・前提の状態かつ信心側のライブラリーが残っている状態で、ランタン側が洞察のランタンによってライブラリートップを変え続けながら起動したランタンをアカデミーの廃墟でランタンをトップに積み続けることはループにあたるか。また停止命令がくだるか。(ランタン側の意図としては「相手のライブラリーがなくなるまで行うことで相手のライブラリーの中身を知りたい」「3ゲーム目において天使への対抗手段が公開されているもの以外ないことを知られたくない」「自身のリストを公開したくない」などが考えられる)
・前提の状態かつ信心側のライブラリーが残っている状態で、信心側が大魔導師によって与えられた天使のコストを払い続け敗北を回避することはループにあたるか。また停止命令がくだるか。
・前提の状態かつ信心側のライブラリーが残っている状態で、互いに「シャッフルを繰り返しながらライブラリートップにランタンを戻す」「天使のコストを払い続ける」を行った場合、ループにあたるか。またどちらに停止命令がくだるか。
・ランタン側がループにあたる場合、一度そのループを停止させライブラリーが一枚減ったところで再度その行動を一度だけ行うことは許可されるか。
・前提において緑信心が青白コントロールであり、コントロールしているのが白金の天使ではなく試練に臨むギデオンの紋章とマイナスの忠誠値能力を持つギデオンであった場合、「マイナス能力を使用しないこと」はループにあたるか。また停止命令がくだるか。
ループの質問をしたものですが、追加の疑問が浮かんだので箱に入れさせていただきます。
ループの質問の中でランタンコントロール側のループに関わる話です。
【前提】の中ではライブラリーに解決札がない状態でしたが、他は同じ状態でライブラリーに解決札が残っている際
①洞察のランタンを自分に起動しトップを変更
②トップが解決札でなかったので次アップキープにアカデミーの廃墟でランタンをトップに
③ランタンを唱え場に
④①に戻る
の一連の動作はループにあたりますか。また停止命令が発生しますか。(これを行うランタン側の意図としては「リスト(とくになにが何枚あるか)を公開したくない」などが考えられます)
様々な条件を提示してもらっていますが、私の判断では全てループです。何故なら、状態が有意に変わっていないためです。
「CR及びMTRを読み込んだ場合」という条件は、申し訳ありませんがどういった回答を求めたものか分かりませんので省きます。
全ての場合において、ループに関与しているプレイヤーに、「その行動を『何回』続けたいか」を確認し、その回数続けさせます。そのあとは、同じことを再度繰り返すことはできません。
厳密な回数を求められない行動を繰り返すことは認められません。例えば、「相手のライブラリーが切れるまで」は、一般には認められます。相手のライブラリーを数えて回数を申告する必要はありません。しかし、恒久的なライブラリー修復手段(エムラクール等)が明らかになった場合に、「実際に切れるまで」繰り返すことはできません。
抽象的な回答になったため、もう少しだけ具体的な内容を書くならば、
・ループかどうかの判断は全てジャッジが行う
・負けない手段を維持するのはループ
・有意に状況が変わらなければループ
・ループに関与しているプレイヤーは、「ループをやめる」「ループを(厳密に)何回やってからやめる」のみ選べる
といったところでしょうか。
おそらく聞き足りないことが多数あるでしょうから、追加の質問で不明点を投げてください。
以上、いかがでしたでしょうか。
少しでもみなさんの疑問の解決に役立てば幸いです。
今年もよろしくお願いいたします。
コーナーケース箱 その4
2018年11月21日 ルール考察今回は1問だけ。
※個人的な見解です。公式性はありません。
できないでしょう。
ルールを並べてみましたが、つまるところのロジックはこうです。
・《待ち受ける禿鷹》を捨てることは特別な処理である
・その特別な処理を行うことを許可しているのは「~を捨ててもよい」という常在型能力である
・常在型能力は継続的効果を発生する
・継続的効果も効果である
・常在型能力が発生させた継続的効果が《待ち受ける禿鷹》についての特別な処理を許可している
・しかし、特別な処理を行う許可を与える効果であって、特別な処理自体を効果によって行うわけではない
・効果によってカードが捨てられているわけではないため、《レンの書庫》は置換できない
ということです。
同様の例は《ドライアドの東屋》+《無限反射》(《モックス・ダイヤモンド》にエンチャント)などにみられます。《東屋》を出す方法如何で、土地を捨てるのが効果かそうでないかが変わります。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点は追加の質問やコメントでお願いします。
※個人的な見解です。公式性はありません。
待ち受ける禿鷹の能力をレンの書庫で置換できますか
できないでしょう。
115.2e 「あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも、あなたは《待ち受ける禿鷹》を捨ててもよい」という能力を持つカード(《待ち受ける禿鷹》)が存在する。そうすることは特別な処理である。プレイヤーが優先権を持っているときならいつでもこの処理を行なうことができる。
609.1. 「効果/effect」とは、呪文や能力の結果としてゲーム内で起こる出来事のことである。呪文や起動型能力、誘発型能力は、解決されると、1つまたは複数の単発的効果または継続的効果を発生させる。常在型能力は、1つまたは複数の継続的効果を発生させる。文章そのものは効果ではない。
604.1. 常在型能力は、起動したり誘発したりするのではなく、常に何かをし続ける。通常の文で書かれており、単にそのままである。
611.1. 継続的効果は一定のあるいは不定の期間、オブジェクトの特性を変更したり、オブジェクトのコントローラーを変更したり、プレイヤーやゲームのルールに影響を及ぼしたりする。継続的効果は、呪文や能力の解決、あるいはオブジェクトの常在型能力によって作られる。
ルールを並べてみましたが、つまるところのロジックはこうです。
・《待ち受ける禿鷹》を捨てることは特別な処理である
・その特別な処理を行うことを許可しているのは「~を捨ててもよい」という常在型能力である
・常在型能力は継続的効果を発生する
・継続的効果も効果である
・常在型能力が発生させた継続的効果が《待ち受ける禿鷹》についての特別な処理を許可している
・しかし、特別な処理を行う許可を与える効果であって、特別な処理自体を効果によって行うわけではない
・効果によってカードが捨てられているわけではないため、《レンの書庫》は置換できない
ということです。
同様の例は《ドライアドの東屋》+《無限反射》(《モックス・ダイヤモンド》にエンチャント)などにみられます。《東屋》を出す方法如何で、土地を捨てるのが効果かそうでないかが変わります。
以上、いかがでしたでしょうか。
不明点は追加の質問やコメントでお願いします。