おまたせしました。コーナーケース箱です。

※個人的な見解です。公式性はありません。

APがReanimateで墓地のクローンを墓地から戦場に戻し、そのクローンは戦場の灰色熊のコピーになりました。APは何点のダメージを受けますか。(wikiに「墓地のマナコストを参照する」とあったのと、以前の閃光とクローンのJNR回答をふまえたうえでの質問です)

Gathererに墓地での点数で見たマナ・コストを見るとあります。
608.2gで最後の情報を使うためだと考えられます。

APが墓地の灰色熊とさまようものを対象に戦慄衆の指揮を唱え、NAPが対応して自身のコントロールしている戦場のひっかき爪のタップ能力で墓地の灰色熊のみを追放しました。その後APが戦慄衆の指揮を解決する際、戦慄衆の指揮はAPに何点のダメージを与えますか。

1点です。解決時に不適正な対象の情報は参照できません。(608.2b)

Wheel of fortuneはいくつのイベントに分割されますか?(托鉢する者の置換能力について考えた際に発生した疑問です。「各プレイヤーがカードを捨てる」「APが7枚引く」「NAPが7枚引く」に分割されると考えています)

また上記のようにイベントが分割される場合、APがコントロールする単一の托鉢する者はAPが解決するWheel of fortuneの「『APが7枚引く』が置換されたNAPが2枚以上引くイベント(対戦相手がコントロールする托鉢するものと思考の反射の合わせ技などで再現可能)」と「『NAPが7枚引く』イベント」をそれぞれ置換できますか?

また最初の質問において「APが7枚引く」イベントと「NAPが7枚引く」イベントが分割されない場合、APが托鉢する者を二体(それぞれTa、Tbとします)、NAPが托鉢する者を一体(Tcとします)コントロールしておりAPがwheel of fortuneの解決をはじめた場合、AP、NAPはそれぞれ最終的に何枚のカードを引きますか。
(イベントが分割されない場合、「APが7枚、NAPが7枚引く」イベントがTaとTcによって「APが一枚引き、NAPが一枚引き、APが一枚引き、NAPが一枚引く」という単一のイベントになりますが、これをTbが「NAPが二枚以上引く単一のイベント」とみなし置換効果を適用しますか、という質問です)

そもそも、「イベントが分割される」というのはいつでも使える話ではありません(そういう書き方をしてきたかもしれませんが…)。
ある効果からみたひとつのイベントが、別のある効果から見たとき複数のイベントである、ということがあるに過ぎません。「何から見たイベントか」で考えましょう。

さて、《Wheel of Fortune(WoF)》を質問された状況その1で解決していきましょう。
イベントは"Each player discards their hand, then draws seven cards."を順番に進めていきます。
・APとNAPは手札を捨てます。イベントの残りは"then (each player) draws seven cards."
・APとNAPは同時にカードを引こうとしますが、それぞれのドローについて置換効果が存在しますので、APが先に置換効果を適用します。イベントは"then (each player) draws seven cards."→"AP draws 7, NAP draws 7"
・APが最初に、複数枚引くことを置換する置換効果から適用します(616.1f)。APのドローに対して、NAPの《托鉢するもの(AC)》を適用します。"AP draw 1, NAP draw 1, NAP draws 7"
・NAPのドローに対して、APのACを適用します。"AP draw 1, AP draw 1, NAP draw 1, NAP draw 1"
・APはカードを引きます。"AP draw 1, NAP draw 1, NAP draw 1"
・APはカードを引きます。"NAP draw 1, NAP draw 1"
★NAPのドローに対して、《思考の反射(TR)》の置換効果を適用します。既にWoFの"(each player) draws seven cards"に対してAPのACを適用したため、TRの適用後に再度適用することはありません。"NAP draws 2, NAP draw 1"
・NAPはカードを2枚引きます。"NAP draw 1"
・TRを適用します。"NAP draws 2"、NAPはカードを2枚引きます。

その2についても、上の★以降を省いた結果のようになります。APのAC2体のうちどちらかの置換効果を適用すると、もはや複数枚引くイベントは残っていません。

WoFのドローの部分は、ACからみるとひとつのイベント、AC適用後にTRからみるとふたつのイベント、ということです(「カードを1枚引くなら」が適用できるイベントがふたつある)。

以前の記事で書いたとおり、イベントは動詞で区切るとの非公式なルールがあるとのことです
(公式に文書として書かれたことはないが、裁定の根拠としてルール管理者から関係者に語られたことがある、という意味です)。
それを鑑みると、以上のように扱えるでしょう。

「複数枚引くイベント」かどうかは、drawという動詞にくっついている数を見ます。draw a cardがどれだけたくさん書かれていても、それは複数枚引くイベントではありませんし、draw 2 cardsは複数枚引くイベントです。

APが托鉢する者をコントロールしており、NAPが思考の反射をコントロールしているとき、NAPが神秘の合流点をカードを引くモードを三回使うことを選択し唱えました。解決時にAP、NAPはそれぞれ何枚のカードを引けますか?

先ほどと同様に考えます。カンマとピリオドの差はあります。あとで説明します。
・始まりは"NAP draw 1. NAP draw 1. NAP draw 1."
・TRを適用する。"NAP draws 2. NAP draw 1. NAP draw 1."
★NAPが複数枚引こうとしているので、APのACを適用する。"AP draw 1, NAP draw 1. NAP draw 1. NAP draw 1"
・APは1枚引く。NAPは1枚引く。"NAP draw 1. NAP draw 1."
・★を繰りかえす。最終的にAPが3枚、NAPが3枚引く。

ピリオドで区切ったのは、オリジナルのイベントで動詞で区切られていたところです。

先ほどと似た書き方をしましたが、""で囲われているところはACにとってひとつのイベントではありません。ピリオドがACにとってのイベントの区切りです。

これは私の考えですし、NetRepに確認したものでもありません。


起動型能力を起動し始める際に起動コストが十全でないように見えても、起動し始めることは可能ですか(602.2aに入れますか、という質問です。相互作用としては601.2gにおいて彩色の宝球を起動し手札コストを得る、601.2gで手札から猿人の指導霊を追放し602.2aの時点では足りないように見えたマナを供給する、などです)

一般には602.2aには入れて、コストの支払いに入れません…が、とりあえずもっと詳しい状況が必要です。これだけでは回答できません。
「リソースが足りない」は「ゲームから見て」なので、ゲームは非公開情報以外は見えています。ですので、《猿人の指導霊》を追放してマナが出る状況は、そもそも「足りている」状況です。
手札をどうこうするコストが必要で、彩色の宝球で手札を得る、は最初に足りてないなら払えません(118.3)。
(が、目的の起動型能力より先に宝球を起動すればよいです。)

※7/31追記:他の件のNetRep回答を受けて、手札を捨てるためのコストに601.2hで宝球を起動して引いてきたカードを充ててもいい、と修正します。(これ自体はNetRep回答ではありません。私の個人的な考えです。)


解放された者、カーンの-14能力(再ゲームを始める能力)を解決する際、それより前にスタック上に置かれ解決されていない能力はどうなりますか?
またスタック上から取り除かれるのであれば、どのタイミングで取り除かれますか?
(カーンの-14能力をブライトハースの指輪でコピーした場合などを考えています)

《カーン》の-14能力の解決中に「ゲームを再び開始する」ので、それの最初の処理として前のゲームは即座に終了します。
前のゲームの情報は、-14が参照できるカードを除いて一切持ち越されません。
スタックにあるものも何もかもゲームごと消えるので、いつ取り除かれるとかではなく、全部消えてしまいます。


墓所這いの「あなたは、あなたがゾンビ(Zombie)をコントロールしているかぎり、墓所這いをあなたの墓地から唱えてもよい。」は能力追加効果ですか
(イクスリッドの看守との相互作用での兼ね合いについての質問です。MOにてイクスリッドの看守がいる際に墓所這いが墓地から唱えられたので質問しました)

いいえ。単に条件によって呪文を唱える許可を与える常在型能力です。能力を「持つ」とも「得る」とも書いておらず、この常在型能力自身がなにか別の能力を与えているわけではありません。MOはMOです。


《レンと六番》の大マイナス能力によって紋章を得ているプレイヤー(以下自身とします)が、《島》をコントロールしており、自身の墓地には《目くらまし》があり、また自身の手札は一枚であり土地ではないカード(《灰色熊》)です。
この時対戦相手が唱えた《稲妻》に対して、自身は墓地から代替コストかつ回顧の追加コストを支払って《目くらまし》を唱えようと考えています。コストの支払いをはじめることはできますか?
(下記の質問箱の回答をふまえての質問です)

https://twitter.com/testing_box/status/1142435666195701760?s=19


質問箱の回答を前提に答えるならば、支払うことはできません。コストの支払いを始める前に、「土地・カードを捨てる」ためのリソースを持っていないためです。《灰色熊》はこの状況に関与しません。

※7/27追記
NetRepより同様の質問への回答があり、手札が空であっても島を手札に戻してから捨てることで唱えられるとのことです。



以上です。不明な点などありましたら追加の質問またはコメントお願いします。

コメント

nophoto
質問の名無し
2019年6月25日22:31

記事更新お疲れ様です
最後の目くらましと回顧の質問と回答ですが、対戦相手からゲームを見た場合問題なく支払いが行える(コストの支払い順は自由に行え、かつ手札に元々持っていたものが島ではないことが対戦相手からは分からない)と考えるのですが、これが質問箱の回答を前提にすると実際に唱えられないのはゲーム自体がすべての領域を監視できていると考えられるからでしょうか
(上記で示したように、実際の紙で行った際は出来てしまいそうに思えた=質問箱の回答に疑問を覚えたので質問しました)

りょみたか
2019年6月25日22:52

ゲームは(誰にも見られていないカードを除き)当然情報を得られるはずです。そうでないと、SSGを切ってマナを出すこともできないでしょう。
コストの支払い順は自由ですが、117.3にあるとおり、そもそも完全なリソースを持っていない限りコストを支払うことはできません。質問の例であれば、先に手札のカードを捨てるという順番でも支払えなければならない、ということでしょう。
紙で対戦相手から分からないとはいっても、本人からは(実際のルールを知らないとしても、ゲーム上は)その支払いが不正であると観測できるわけです。片方のプレイヤーから不正であることが観測できる時点で、対戦相手からみて適正そうかどうかはナンセンスでしょう。

nophoto
質問の名無し
2019年6月25日22:55

ありがとうございます

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