ご無沙汰しております。
質問が貯まっておりましたが、私事も落ち着いたところで、久々に投稿しようと思います。

※個人的な見解です。公式性はありません。
※大会ではヘッドジャッジの裁定に従ってください。


CR402.3には「他のプレイヤーの手札を見ることはできないが、いつでもその枚数を数えることはできる。」とありますが、これはあくまで他のプレイヤーの手札を自身が数える権利があるだけで、他のプレイヤー側が手札の枚数を聞かれた際その枚数を正確に答える義務はない、ということでしょうか?

以前のガイドラインでは(一部を除く)MTRに抵触する質問には回答しない、としていましたが、この質問については答えが一意に定まるので回答します。ガイドラインはちょっと変更しました。

回答は、REL競技・プロにおいてはYes、REL一般においてはNoです。
手札の枚数は類推情報(MTR4.1)に該当します。
REL競技・プロにおいては、類推情報について回答する義務はありません。REL一般では、類推情報は共有情報として扱われますので、回答の義務があります。
CRが言っているのは、枚数の数え上げを拒否できないということです。相手が何枚手札を持っているか、提示させて数えることをCRが認めている、とわたしは考えました。

「回答の義務」がない場合にどう受け答えするとMTR4.1とIPG3.7に抵触するか、は範囲外なので答えません。

カードの能力によってサブゲームが開始された場合、メインゲームで用意していたサイドボードはサブゲームに使用できますか

できます。CR720.4に次の記述があります。
720.4. メインゲームにある全てのオブジェクトならびにメインゲームの外部にある全てのカードは、(特別にサブゲームに持ち込まれない限り)サブゲームの外部にあるものとして扱う。サブゲームに関係していないプレイヤーは、サブゲームの外部にあるものとして扱う。


メインゲームからサブゲームに移行した際、サブゲームのデッキとして再構成した束が条件を満たしていれば、それぞれ
「メインゲームのサイドボード」
「メインゲームの手札」
「メインゲームの戦場にある自身がオーナーであるパーマネント」
から相棒を公開できますか?

できます。それらはサブゲームの外部にあります。

各ゲームの先手後手の決定と相棒の公開はゲームを始める際どちらが先に行われますか?
(リリースノートと更新後のCRに齟齬があるように受け取ったため質問しました。なおこれらが問題になる実践例としては相棒を二種類以上サイドボードに入れた各種の条件を満たしたデッキを使用する際、対戦相手の相棒を見てからそのゲームで相棒として使用する相棒を決められるかどうか、などです)

おっしゃるとおりで、CRとリリースノートに齟齬があります。
回答としては、CRに従えば先、リリースノートに従えば後です。これは一介のジャッジである私が、どちらが先、どちらが後、と決められるものではなく、単にお互いの記述が一致していないものです。
大会では、ヘッドジャッジの指示に従ってください。


以上、いかがでしたでしょうか。
相棒や変容など、劇的な変化がマジックに起こりました。
難しい質問はなんでも投げてください。
それではまた。

コメント

nophoto
質問の名無し
2020年5月7日18:42

丁寧な回答ありがとうございます。いつも大変に勉強させていただいております。

サブゲームのサイドボードに関しての追加質問ですが、「ゲームの外部」に「サイドボード」は内包されますが、「サイドボード」は「ゲームの外部」すべてを指す語ではないと考えています。(MTR3.15より)
つまりメインゲームのサイドボードはあくまでサブゲームの外部のカードではありますが、サブゲームのサイドボードであることはCR720.4からは読み取れないと考えます。
それを踏まえて再度質問ですが、メインゲームのサイドボードはサブゲームのサイドボードとして使用することができますか?
(もしMTRに抵触する質問でしたらスルーしていただいてかまいません)

りょみたか
2020年5月7日18:54

黒枠のカードにおいて「サイドボード」を扱うカードはありません。ですから、そもそも「サイドボードとして使用できますか」という質問は「ゲームの外部にあるカードを参照する効果で扱えますか」という質問と同義です。
そして、マッチのゲームの間にデッキを修正する目的のサイドボードは、サブゲームでは使用できません。「ゲームの間」が存在しないからです。これはお分かりかと思います。

したがって、質問に対しては再度本文中のものを回答といたします。

nophoto
質問の名無し
2020年5月7日20:37

ありがとうございます。お手数お掛けしてしまい申し訳ありませんでした

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